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【リバービーチ・キャンパス】川「と」あそぶvol.3「飯能河原ではじめての川釣り&放流体験!」

2023年9月16日(土)飯能河原にて、川「と」あそぶvol.3「飯能河原ではじめての川釣り&放流体験!」を開催しました。
リバービーチ・キャンパスは、川や河原(=リバービーチ)を大学のキャンパスに見立て、さまざまな川あそびを通じて自然にふれる、親子参加型の体験プログラムです。
この日は大人14名、子ども10名にご参加いただきました。

稚魚の放流体験!

講師の日本釣振興会さんがトラックで何百匹もの稚魚を運んでくれました!
今日は、この魚たちをみんなで生け簀へ運ぶところからスタートです。

魚をバケツに少しずつ移していきます

トラックの荷台の魚をバケツへ少しずつ移し、子どもたち自身の手で河川敷まで運んでもらいます。
ぴちぴちと飛び跳ね威勢のいい稚魚たちに、子どもたちもびっくり。バケツから飛んで行ってしまわないよう、慎重に運搬しました。

いったん生け簀に魚を集めます

みんなが覗き込んでいるのは、事前にスタッフが設置しておいた「生け簀(いけす)」です。みんなで運んだバケツの魚をいったんここへ集めました。
川の水に触れて、魚たちはいっそう元気に泳ぎ始めました。水を得た魚とはまさにこのこと?

さらに、水を張った大きなたらいを何個か用意しました。その中へ、生け簀の魚を再び移動させます。

各自放流するお魚さんをバケツに取っていきます

子どもたちには1人ずつ小さなバケツを配布し、たらいから網で自分が放流する魚をすくってもらいました。

すくってすくって…
あれ、うまく入らない…
案外むずかしいね…よいしょ、よいしょ!

準備ができたら、いよいよ川へ入って放流体験です(川底はすべりやすいので注意してね!)。
バケツの魚を水の中に放ちます。ひれをなびかせ泳ぎ出す魚たち…と、ここで驚きの光景が!
なんと、放流した魚たちがすぐに目の前からいなくなってしまったのです!

放流体験をしてみよう!
あれ、魚がいなくなっちゃった!どこへ行ったの?

「魚がいなくなったよ!」
子どもたちは大騒ぎ。魚たちはどこへ行ってしまったのでしょうか?

実は、川魚の稚魚には、水の流れに逆らって上流へのぼろうとする習性があるんです。
そこで、放流したお魚を追いかけて、上流へと移動しました。

みんなで歩いて移動します

川釣り体験をしよう!

上流に到着しました。この付近は、先ほど放流体験をしたエリアより流れがやや急になっています。
ナビゲーターの埼玉ハンノウ大学学長・小野まりから、ライフジャケットの正しい装着方法や川に入る際の注意喚起を改めて行いました。
その後、日本釣振興会さんから川釣りのやり方や釣り竿の使い方についてお話を聞きました。

今回使う竿は1.2メートルほどの短竿。釣りざおを持ち運ぶ時のマナーも勉強しました

今回使用する釣り竿は短竿で、小型で細く軽量のため、お子さんでも安心して使えます。
釣り竿を持って移動するときは竿を上に向け、人に当たらないようにするなどのマナーも一緒に教えてもらいました。

先生による釣りのデモンストレーション

今回もvol.1でも紹介した「ピストン釣り」をレクチャーいただきました。
下流に向かって竿を水の中に差し入れ、引いては押す、引いては押すを繰り返して魚を誘うピストン釣り。
川の中での竿の動かし方にもコツがあるようです。
(ピストン釣りのやり方について、詳しくはvol.1のレポートを見てね!)

先生が川に釣り竿を入れると、すぐに魚が釣れました!
みんなからは「おぉー」っと歓声が上がります。
子どもたちもやってみたくてうずうず……している横で、保護者の皆さんも、興味津々な様子が伺えます。

日本釣振興会さんが釣りのデモンストレーション

みんなで川釣りに挑戦!

それではお待ちかねの川釣り体験へ!
…の前に、まずはエサ探しから。今回も、釣りに使うエサは自分たちで調達します。
エサとなるのは、石の裏などに隠れている「川虫」です。
参加したお父さんたち、みんな真剣な表情で川虫を探していらっしゃいました。

池の底の石や岩をひっくり返して、川虫を探します
エサの準備ができたら、釣り体験スタートです!

餌を見つけた親子から、針金に餌をつけて釣りを始めてもらいます。この辺りで釣れるのは、オイカワやウグイといった川魚です。
しばらくすると、「釣れた!釣れた!」という歓声がそこかしこから上がってきました。
釣れた子は、本当に嬉しそうな様子です。

お~、釣れた!
ピチピチ跳ねる元気な成魚、岸へ慎重に運びます

なかなか釣れない…というお子さんには、先生が丁寧にレクチャー。
釣りエサ100年!マルキユー製の人口エサをもらって再挑戦すると、みごと全員、魚を釣ることができました!

先生の手ほどきで全員魚が釣れました!

釣った魚を食べてみよう!

vol.3では、「命をいただくということはどういうことなのか」を子どもたちに感じてもらうため、釣った魚を自分たちで食べることまでのプログラムになっています。

釣ってきた魚を素手でつかみ、先生に教わりながら内臓を取り出す作業に挑戦しました。
この作業、大人でもやる機会がなかなかありませんね。
怖がってなかなかできないお子さんもいました。

釣った魚の内臓を取り、下処理します。

下処理が終わったら、テントへ移動し、スタッフが用意した油で釣った川魚を天ぷらに調理します。
香ばしい匂いに誘われ、みんなが集まってきました。

釣りたての魚で作る天ぷら、美味しくてみんなの手がどんどん伸びてきます…!

青空の下、自分たちで釣った魚でつくる揚げたての天ぷらは格別です。
子どもたちも「美味しい!」と満足顔。
普段は魚が得意じゃないと言ってたお子さんもペロリ、あっという間に食べてしまいました。
スペシャルメニューでザリガニも3匹追加。ふだん食べない食材に驚きつつ、こちらもあっという間になくなってしまいました。

自分で釣った魚を食べる喜びや楽しさを知り、貴重な命をいただいたことに感謝して、川釣り体験は和やかに終了しました。

みんなで釣った魚で囲む試食会は大盛況でした

リバービーチ・キャンパスでは、授業終了後、参加者全員で周辺の清掃活動を行うことにしています。
今日も、みんなで河原のゴミ拾いを行いました。
川のことを知ってもらい、「どうしたらこの環境を守れるのか?」を親子で一緒に考える機会になったのではないでしょうか。

みんなでゴミ拾い、きれいになりました!

まだ暑い9月とはいえ、いよいよ残暑も終盤。川の水はこのあと徐々に冷たくなるため、子どもたちの川釣りシーズンもそろそろ終わりです。
また来年も、ぜひご家族で遊びに来てくださいね!

「遊漁券(漁業券)」の購入について
入間川にて高校生以上の方が釣りをするときは、事前に「遊漁券」の購入が必要です。魚の種類によっても釣りの解禁日が異なります。詳しくは入間漁業協同組合のホームページをご覧ください。日釣券はスマホからも購入できます。

ご参加いただきありがとうございました!

リバービーチ・キャンパスは今年度、全5回の開催予定です。
次回以降も川を楽しむ、川に親しむ授業を開催していきますので、お楽しみに。
日程は決定次第、埼玉ハンノウ大学ホームページでお知らせします。


「リバービーチ・キャンパス」は、埼玉県の「SAITAMA リバーサポーターズプロジェクト(リバサポ)」の応援事業に登録されています。

本授業は、独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金の助成を受けて開催しました。

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