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MTG史上最弱の土地を知っていますか?

MTG史上最強の土地と言われたらVolcanic Islandなどのデュアルランド汚染された三角州などのフェッチランドを思い浮かべるかもしれない。


逆に最弱の土地と言われたら一体どのカードを思い浮かべるだろう?

デュアルランドやフェッチランドの下位互換となるペインランドや進化する未開地もオリジナルと比較すると弱いと言える。
しかし基本土地は一色しかマナを出せないが土地破壊されにくく、ペインランドはダメージを受けることで2色のマナを出せ、進化する未開地はタップインだがダメージを受けずに基本土地をサーチでき、暗黒の深部はマナを出せないが20/20のトークンを生成できるなど、土地カードにはメリット・デメリットを持つカードがあり、特定の土地カードを最弱と言い切ってしまうことは難しいと思われる。

しかしMTGには確かに最弱の土地カードが存在する。

そのカードとは・・・Sorrow's Path

Sorrow's Path
土地
(T):ブロックしている、対戦相手がコントロールするクリーチャーを2体選ぶ。それらのクリーチャーのそれぞれが、他方をブロックしているすべてのクリーチャーをブロックできる場合、それらの両方を戦闘から取り除く。その後互いに、片方がブロックしていたすべてのクリーチャーをブロックする。
Sorrow's Pathがタップ状態になるたび、それはあなたとあなたがコントロールする各クリーチャーに2点のダメージを与える。

http://mtgwiki.com/wiki/Sorrow%27s_Path

Sorrow's Pathザ・ダークに収録されたアンコモンの中でも出にくい実質レア枠で収録されたカードだ。ちなみに再録禁止カードでもある。

何をもってこのカードが最弱と言われるのかカードテキストを見てみよう。

なるほど、Sorrow's Pathは土地だけどマナは出せない。
マナが出せなくてもイス卿の迷路や名前の長い土地(The Tabernacle at Pendrell Vale)といった強いカードも存在するため、これだけじゃ最弱とは言えない。

次に土地のメインの能力を見てみよう。
このカードテキストが何を言いたいのかよくわからない人もいるかもしれない。
簡単に言うなら対戦相手のブロッククリーチャー2体がブロックしている相手を入れ替えるというものだ。
ブロッククリーチャーの相手を入れ替えることができたらクリーチャーを有利交換できるのではないかと思ってしまうかもしれない。しかしこの能力の使用にはデメリットがある。自分と自分のコントロールする各クリーチャーへ2点ダメージを与えるという大きなデメリットが・・・。

このカードの能力を使ってみた状況を想像してみよう。


相手のブロッククリーチャーは?
うまく行けば2体とも倒せている。

自分の攻撃クリーチャーは?
相手クリーチャーからの戦闘ダメージ+2点ダメージを耐えられていない限り破壊されている。

自分と自分の攻撃クリーチャー以外のクリーチャーは?
全体2点ダメージにより自分はライフを失いタフネス2以下の自分のクリーチャーは破壊されている。

能力を使うことで自分はダメージを受け、クリーチャーも失うかもしれないという酷いデメリットを持つため、このカードはMTG史上最弱の土地と言えるだろう。

あえてこのカードを使用して勝つには相手に押し付けて、相手のコントロール下のSorrow's Path氷の干渉器のような土地をタップできるカードで複数回タップし全体2点ダメージを与え続けることが唯一の方法だとウィザーズ公式記事でも言われている。

ザ・ダークには同じくマナ能力のないイス卿の迷路がコモンで収録されていたのに、使い道の非常に限られたSorrow's Pathは実質レア枠だなんて、パックから引いた人は酷いSorrow(悲しみという意味)に包まれたのではないだろうか。




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