【フライタイイング】モンタナ生まれのドライフライ。エックス・カディスの作り方
エルクヘアカディスにとてもよく似たフライ「Xカディス」の作り方を紹介します。Xカディスは、フライフィッシャーのクレイグマシューと奥さんのジャックマシューがフライショップを構えるモンタナでデザインしたフライです。
Xカディスとエルクヘアカディスの違いとは?
Xカディスとエルクヘアカディスは、とても似ているフライで、一番の違いは、カディスが成虫になる時の抜け殻(Trailing shuck)がついていることです。
水面に落とすとちょうど殻(shuck)が影を落として、ちょうどカディスが羽化してますよ、というのを表現しています。
羽化している水生昆虫が水面で抜け殻からちょうど出ようとしている瞬間を模すことで、その無防備な状態のカディスをトラウトが狙うという場面を狙っているようです。
昆虫が形を変えて羽化したあとの抜け殻までも模してフライにするというのが、おもしろいところですね。
使用した素材
フック:ティムコ ドライフライフック TMC100 #20(#16〜20)
スレッド:Danville フライマスター ワックススレッド 70 Denier(ブラウン)
ボディ:Wapsi SLF スクオールダビング(ダークブラウン)
シャック:Hareline スパークルイマージャーヤーン(タン)
ウィング:ディアヘア
なお、メーカーや素材が多少違っても同じように作ることができるので、似たような素材があれば代用可能です。
作り方
1. フックにブラウンの糸で巻いていきます。
2. スパークルヤーンを糸で固定します。
3. スクオールダビングを使ってボディ部分をダビングし、ハーフヒッチで仮固定します。
4. ディアヘアを使用し、5mm角くらいでヘアを切り取り、根元にくっついている細かい毛をなるべく取り除きます。
5. スタッカーを使って毛先を整えたあと、フックシャンクの長さを測ってつまみ取り、その後にディアヘアの根元部分をハサミで綺麗に切り取ります。
6. 2回ルーズラップで糸を巻いたあとに、下方向に糸を引っ張り、ディアヘアを固定します。ここでディアヘアが上下に広がり、Xの形になります。
7. トリムした部分を巻き込みながらウィップフィニッシュします。
8. 最後に、シャックの長さを調整して完成です。
動画解説
動画では、クレイグマシューのデザインした意図や、モンタナつながりでブラッドピットが主演の有名なフライフィッシング映画「リバーランズスルーイット」についても雑談しています。ポッドキャストのように聞き流していただけたらうれしいです。
クレイグ・マシュー本人によるXカディスの作り方
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