入院中
と言っても今日は睡眠時無呼吸症候群の検査入院です。明日の朝には解放されます。
今私の頭や身体にはたくさんの電極やバンドがくっついており、自分の姿を鏡で見るとなんとも珍妙で笑ってしまいました。睡眠時無呼吸症候群自体は若い頃から持っていて、何年も海外在住時に処方されたCPAPという機械を使っていました。これは、寝る時に呼吸が止まらないようにマスクから空気を送り続けるというものです。日本では個人では購入できない決まりになっており、病院が提携する医療機器会社から病院を通じてレンタルする仕組みになっています。ちなみに、日本でCPAPを使う場合は毎月病院に通う必要があり、1ヶ月に5,000円ほど取られます。私はこのシステムを日本の医療利権のひとつだと思っています。
普段CPAPを使っているのに今回あえて睡眠時無呼吸症候群の検査を受けているのは、自己所有の機械を使うのをやめて病院を通じたレンタルに切り替えようと考えたからです。どうせ呼吸器内科には癌の治療で通院しているし、何より日本で自己所有のCPAPを利用するのはなかなか不便なのです。私が持っているのはもう10年以上前のモデルで、最近のCPAPはそれよりずっと性能が高くなっているでしょうし、消耗品であるCPAPの備品(マスクやホースなど)を入手するには、メルカリなどの個人売買のルートを利用しなくてはなりません。だから、医療利権に屈服するのは悔しいですが、私も病院を通じてCPAPを使うことにしたのです。
現在午後5時過ぎ。これから夕食を食べて、午後7時には検査機器に繋がれるのでトイレにも行けなくなります。普段CPAPを使っているため、使わずに寝ると呼吸が苦しく感じます。今夜はちゃんと眠れて有効なデータが取れるか少し心配です。睡眠薬は持ってきたのでいざとなったらそれを使う予定です。
睡眠時無呼吸症候群の入院検査は個室の病室で行われます。個室の病室なんて初めて入りました。十分な広さがあるし、室内にはソファに加え、トイレやシャワーまでついていてなかなか設備が充実しています。大きな窓からは近隣の景色が一望できます。やることがなくて手持ち無沙汰です。
今使っている肺がんの分子標的薬タグリッソに耐性がついたら次は入院して抗がん剤治療の予定です。その時はきっと個室ではなく大部屋になるのだと思います。次の入院ができるだけ先だといいな。
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