わかりやすい!中医学の基礎Vo.15〜肺の定義〜
肺の定義
気を支配して呼吸を管理する臓で肺・気管支・鼻・皮膚を含めたものを指します。
関連の深い五行
金:金属は音を発するため、気をコントロールして声を出す肺は『金』との関わりが深いとされています。
肺のはたらき3つ
●呼吸によって酸素を取り入れて体内の二酸化炭素とのガス交換を行っています
●宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)
宣発:上・外に向かう肺のはたらき
例
脾から受け取った気や津液を全身に散布する
呼気により二酸化炭素を排出する
粛降:下・内に向かう肺のはたらき
例
津液を腎や膀胱へと下降させ、尿として排出する。
吸気により酸素を取り込む
●通調水道:心をサポートし、気血の運行を調節しています
肺の状態が表れる体表部位
【鼻】外邪が肺を襲う時にはほとんど喉や鼻から侵入するため、風邪などをひいた場合には鼻に症状が表れます。
【皮毛・汗腺】
バリア機能のある衛気と関連し、体を温めたり、皮膚や汗腺に働きかけて発汗を調整しています。
肺のはたらきが正常であれば、外邪の侵入を防ぐバリアとなるため風邪などを引きにくくなります。
肺にトラブルがある場合に現れやすい症状
まとめ
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