専門家目線になる漢方薬の使い分け②〜当帰芍薬散と加味逍遙散〜
ひきづづき、女性の三大漢方薬について詳しく見ていきましょう。
今回は、『当帰芍薬散』と『加味逍遙散』を比較してみます。
大まかにいうと、
『血虚』『水滞』の症状がめだつ時には、当帰芍薬散
『気滞』の症状がめだつ場合には、加味逍遙散
となります。
当帰芍薬散の中医学的解説
『血虚』が前提にある時に用いるのが『当帰芍薬散』です。
全身性の血虚のために滋養できずに栄養失調になると、特に肝や脾の働きが悪くなります。
肝のはたらきが低下すると、さらに脾のはたらきに影響して