今週の読書: 伊藤忠 財閥系を超えた最強商人
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今週もいろいろ本を読んでいました。その中から今の自分に役立つベスト本を紹介します。
最近、商売感覚って大事だなぁと思います。私はもともとそういう感覚に乏しく、お金がもらえなくてもなんか手伝って楽しいみたいになったりする人間です。
一方で、会社を経営し始めて思ったのが、お金を払わないと誰もついてきていただけないということです。なんかすごそう!とかでついてきてくれる人は少ないですね。映画とかドラマとかにありますが、ああいうのは希少品種に感じられます。
というわけで、今回取り上げる本「伊藤忠 財閥系を超えた最強商人」を手に取りました。
商社
「商社は中抜き商売だから無くなる」と言われて久しいです。私も学生時代、就活する際にそんな言葉をうのみにし、商社は選択肢に入れませんでした。
伊藤忠の株価はここ10年で、5倍となりました。ほかの大手商社の株価も上がっています。投資の天才ウォーレンバフェットも商社株を買って話題になりました。無くなるどころか、成長しています。
この本のタイトルには「商人」という言葉が躍ります。そこで、ふと気づきました。人→社だと。
この本の概要
この本では、伊藤忠という会社の歴史をたどりながら、ビジネスモデルの変化とそれぞれの社長の考え方などを紹介します。
ちなみに、私は滋賀県出身で伊藤忠は滋賀県発祥ということで、勝手に身近な存在と感じています。規模とかでは全然身近ではありませんが。
その歴史で、ここ最近伊藤忠が伸びている要因は・・・という点は、ここでは取り上げず、皆さんが読まれる楽しみとして取っておきます。
学びとなった点を1つ
学びになった点はたくさんあります。歴代の良い話、悪い話が書いてあるから、本と学びになる点は多いです。
その中から一つを上げると「商社の発展の原動力はマーケットインとイニシアチブ」という部分です。
マーケットインはよく言われます。簡単に言うと「お客様が望むものを提供する」ということです。一方で私にはピンと来ていませんでしたが、なんか理解できた気がします。イニシアチブもいわれてみたらというところです。これは受託ビジネスにも言えると感じました。
この本の中では岡藤さんの言葉として「マーケットインとイニシアチブ」が取り上げられます。
「商人はマーケットインが大切だ。要はご用聞きでなくてはいかん。」
(中略)
商品の間口を増やしていくことで、自分たちも成長する。
(中略)
イニチアチブを取ること。メーカーの販売代理店ではいけない。メーカーの言いなりではいけないんだ。とにかく商流のイニシアチブをとるんだ。
まとめ
世の中、良い商品を作ればだれもが使ってくれるか?というとそうでもなく、そこからマーケティングで人に知ってもらい、買ってもらい、それを届けて、最後には捨てるというような工程があります。
その辺りで、商人というような存在はなくならないでしょう。もしかしたら多くの機能をAIが担うこともあるかもしれませんが。
経営者は商売視点が大事で、それを考えると商人的な考え方が重要に思い、手に取った一冊でした。
大きい会社だとそういう観点はあまり得られないのかな?と思いましたが、筆者が伝えたい部分ももしかしたらそういうところにあったのか、個人でも参考になる部分が非常にたくさんありました。
私と同じく、経営とかで商売感覚大事だなと思い悩んでいる人には、非常に参考になる良い一冊でした。
めっちゃすっきりしました。きもちいいいいーーー
みなさまもぜひ読んでみてください。
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