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7月が終わる

田んぼの向こうを新幹線が走る。
数日後には私もあの中に座っている。
あの線路をまっすぐ行けば、あっという間に東京。
そんなこと考えているうちに、新幹線は幻みたいに工場の後ろに消えていく。

物理的に離れている、この場所とあの場所を、もっと自由にしたい。もっと自由になりたい。だから自分自身を揺さぶりつづけてきた。
気づけば学生時代からのこの気持ちは相変わらずで、
それを改めて実感してしまう1カ月だった。

この1ヶ月、思っていた以上に素敵な出会いに恵まれた。
たくさんの人が助けてくれて、応援してくれて、
彼らに出会えていなかったら私はここまで頑張れなかった。
結局いつも誰かに助けられて甘えてしまう自分が嫌になるけど、
でもそういう人がいるうちは頑張れる自分がいるのも事実。
日々、一緒に仕事をしたいと思える人が増えるのは本当に幸せなことだ。

背の低い京都の街で過ごして、
ギラギラの大阪でも過ごして、
もうすぐ1ヶ月ぶりに東京に帰る。
いつも歩いていた渋谷の街を頭で思い描く、
渋谷元気かな。なんて思う。

私はあの場所に帰って、
何ができるだろう。
何ができるだろう。

関西での凝縮した経験は、東京の私を試している。

#エッセイ
#7月の終わり

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