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街とタテモノとくらしの方法

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いつもの見慣れた場所や暮らしの空間に耳を傾ける。それだけで、旅にでられる。そんな旅のメモを綴ります。
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#あの子

花と帰る

花と帰る

バイト先で、先週もらったお祝いの花を処分するように言われた。

あまりに大きくて、解体しないと捨てられない。一本一本花を抜きながら、ゴミ袋に入れていく。
それまで「お花」という塊だと思っていたものが、それぞれに顔を持っていたことを知る。

お前こんなところにいたのか、もうそろそろ寿命なのかなあ。
そんなこと思いながらひとつひとつ覗いていると、まだもう少し元気のありそうな花もいくつかいた。

「これ

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