見出し画像

十二国記 感想②

十二国記、本当に素晴らしい作品ですね。
今回は
・風の万里、黎明の空
・丕緒の鳥
を読みました。

風の万里、黎明の空は正当な続編となる話です。
王になった主人公、陽子と二人の女の子が物語の主軸になります。
二人の女の子は王である陽子がこの荒廃した国を救ってくれると信じ、
また失望したりします。
現代みたいにネットがないため、庶民は王がどのような人物なのか
する機会がほぼないんです。
そのため二人の女の子は王である陽子がどのような人物であるか想像上で判断し、希望または憎しみを抱いたりして苦しむ様子が丁寧に描かれています。

丕緒の鳥は外伝の短編です。
風の万里、黎明の空のような王が主人公でなく、ただの庶民が主人公であり、彼らがどのように民の生活を支えているのかを丁寧に書いています。
裁判官や、神事を行うもの、暦を作る者、山の管理者が主人公なります。
世界観がしっかりしているからこそ、このような裏舞台を丁寧に描けるんですよね。
彼らの苦悩が痛いほど伝わってきます。
王が崩御すると、災害や妖魔が頻繁に出るようになり民を苦しめます。
新しい王が出てくるまでが苦しんですよねこれが。
この世界では、王は神である天帝が選ぶものであり人間が選べません。
空席が長引くほど苦しい生活が続きます。

最後に・・・あとがきの解説を見て少し怒りが湧きました。
まだ読んでいないナルニア国物語と、指輪物語の結末をネタバレされてしまいました。
危険ですね、あとがきを読むのは






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?