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早期修了プログラムのすゝめ

 こんにちは、大阪大学経済学研究科の耳栓くんです。個人的な投稿は初めてになります。今回のテーマは、大阪大学経済学部が行っている「早期修了プログラム」です。
 大学院への進学を考えている学部生や、大阪大学を志す高校生に向けて、私が大学院への進学に利用したこの制度のメリットやデメリット、体験談を記したいと思います。私の経験上、博士にはいかない人向け(修士卒)の記事になっています。

早期修了プログラムとは?

 簡単に述べますと、早期修了プログラムとは大学を3年で終え、2年で大学院を修了するという飛び級のようなものです。ただし飛び級とは以下の点が異なっています。

・飛び級
学部を3年で卒業かつ、2年で大学院を修了
・早期修了
学部を4年で卒業かつ、1年で大学院を修了
ただし、4年時に大学院の授業を履修し、次年度に大学院の単位として加算

 飛び級では3年生で卒業ということですが、早期修了では通常通り4年間学部に通います。ただし、1年で大学院を卒業とはいかないので(勉強することが多いすぎるため)、4年生の時に学部の授業と並行して院の授業を履修します。
 すなわち学籍は異なるものの、カリキュラム自体は飛び級とほとんど変わりません。(わかりやすく下に図でまとめています。)

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早期修了のメリット・デメリット

 この制度は、博士進学を見据えた学生・修士で卒業予定の学生双方にメリットとデメリットがあります。

<メリット>
・院試を受けずに進学できる場合がある(※)
・浮いた1年を自由に使える
・他の学生より1年早く社会人になれる
・就活や他人への聞こえがいい
※規約には書かれていませんが、ほとんどの人が院試を免除されると聞いています。免除されない場合もあるのかもしれません。

<デメリット>
・4年次に履修できる授業数に上限がある
・就活との両立が大変
・勉強が足りない
・もっと研究したくなる(個人差があります)

 大学院の卒業には30単位必要なのですが、制度上4年時に院の授業を5つ(10単位)しかとることができません。つまり残りの20単位は最終年次に持ち越しというわけです。私は最後の年には修士論文も控えていることを考え、1年の前期で20単位すべてを履修したため、死ぬかと思うくらい大変でした。なので、修士で終わろうという人は就活との両立もあるので覚悟はしておいた方がいいかと思われます。 

 もう1つ注意しないといけないのは他の学生は院試を受けているということです。普通の学生は院試のために大きな努力をしていますが、早期の人は学部の成績をもとに免除されることがあるので、勉強していなくても通過します。それに甘えて院に入ると、昔習った定理などがポンポン出てきて焦るのでコンスタントに勉強を続けましょう!

メリットについて追記すると、浮いた1年で留学をしていた先輩もいらっしゃいました。また、つまらないことですが「飛び級」というワードの強さで親族は非常に喜んでいました(笑)。

就活で有利になるの?

 就活で有利になるかというと、早期修了のための努力や成果が出れば有利になるかな、と思います。私自身は早期修了のための努力などはたくさんしましたが、この話自体はESや面接などのネタには直接使っていません。しかし、年齢と学年の違いに気づいた面接官などに指摘されれば、「実は飛び級です」などと言ったところから盛り上がり、点数が多少は上がったかなと思っています。ですので、みなさんの手腕次第でしょう。

おわりに

 今回のテーマは早期修了プログラムでした。大学からのこのプログラムの正式な説明会は、毎年5,6月くらいに行われていますが、それに出席しないと詳しい話が分からないので、今回の記事にまとめました。
 大変なことも多いですが、学部3年までに真面目に授業を取り、よい成績をとっていればこのプログラムには比較的簡単に合格できると思うので、進学を考える際は1度選択肢に入れてみてはいかがかなと思います。
経済学部の情報は阪大の公式サイトでも閲覧できますので是非ご覧ください。
https://www.econ.osaka-u.ac.jp/

 今回の記事で出てきた修士論文や大学院で学んだことについては、追々記事にしていくつもりですのでぜひお楽しみに。

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