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前頭側頭型認知症。義母の検査入院が決まった日。

こんにちは。義母の認知症と足の痛みのため、脳神経内科に旦那の弟(次男)と行ってきました。

義母は元々、自己免疫性疾患のため大学病院に通っている。先生に相談すると脳神経内科と整形外科に行くように言われた。

整形外科→以上なし。

なので今回は脳神経内科に足の件と認知症のことでやってきた。
先生はまず、はじめに足の痛みのことを義母に聞いた。
いつからか?どんな痛みか?
その間にもわたしが横から「モノ忘れがあるので」と一言添え話すも、伝わっているのかどうかわからなかった。

そして義母を仰向けで寝かせて診察した。
足をあげたり下げたり。筋肉に刺激を与えてみたり。
そうすると足をちょこんと触るだけで両足が痙攣した。
義母の足は細く、骨まで見えるほどだった。

先生は「本当に歩いてましたか?この筋力の低下は数週間で起こるはずがない。もっと前から歩行が困難だったんじゃないのか?」

わたし「最近、筋力がないことに気づいて歩きはじめてました。」

先生「痛みよりも感覚がない方が機になるんじゃないですか?」
と義母に聞くも、義母は首をかしげて痛みをうったえていた。

先生「原因がまだわからないから、通院して様子をみましょう」と言い出した。

先生は義母に話しているので横槍はあまり入れないようにしていたが、義母は認知症だ!と思っている者としては黙っておれず。

わたし「すみません。最近本当に物忘れがひどくて。もしかしたら、この足の痛みと原因があるんじゃないかと思って」

先生「どんな症状ですか?」

わたし「日にちの感覚がずれたり、30秒前に発言したことをまた同じように発言したり、普段使用している道具をどれを使っていいかわからなかったりする」

先生「あ、本当に認知症の症状が、、、」

「そうか、なるほど、では検査入院しましょうか。
 足の痛みや筋力の低下は前頭側頭型認知症からきてるかもしれない。
 検査入院しましょうか。
 歩くのが困難だと思うから車椅子に乗って移動してください。」

それでようやく診察が終わった。

とても優しそうな先生だった。でもわたしが何回か診察途中で認知症のことも話してもあまり聞いてないようだった。もの忘れがあるといったオブラートに包んだ言い方が良くなかったのかもしれない。

足の痛みのことと認知症の症状をメモしたものを持ってきてよかったと思った。
先生も義母が58歳であることで、物忘れというフレーズを聞いてもスルーしてしまったのかもしれない。

とにかく病院に行くときは必ず自分が伝えたいことはメモして、タイミングをみてしっかり伝えることが大事だと思った。

「情けない、、、」診察室から出ると義母が泣き出した。

わたしの気持ちとはだいぶかけ離れていのでびっくりした。

かかりつけの大学病院で診てもらえるんやで?
2週間、食事の心配もしなくていいねんで?
何を悲しむことがあるのか?なんならラッキーなのに。

という思いを柔らかく旦那の弟と一緒に伝えてみたら
義母は納得して笑顔になった。

でもここからが大変なんだろうな。

せっかく車椅子を使わずに歩いていたのに乗ってしまったから。
義母の頭の中は、足が悪くて歩けないと認識してしまった。

病名は前頭側頭型認知症。
筋力の低下もそのせいかもしれない。
そして症状が悪くなったり、よくなったりするのは本人の気持ちによるものも大きいいと思う。一番近くで見てきたからよくわかる。

認知症って奥が深いから驚くことばかり。

でもしばらく入院してみてもらえるので本当に一安心。
入院したら少しは心が休まるかもしれない。そんなふうに思った1日だった。

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