マガジンのカバー画像

もとジャズ研おじさんのつぶやき

55
譜面とかが出てこない記事だけ抜粋しています。 「セッションの歩き方」「アドリブのいろんな考え方やコツ」「練習法」「アマチュアジャズマンとしていろいろ考えたこと」などをつぶやいてい… もっと読む
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

村上春樹『職業としての小説家』からクリエイターのありかたを考察する

村上春樹氏が、小説家について書いた本。 自分のありようと小説家としての成立過程を語っている。 小説家にとってはもちろんですが、少し範囲を広げてなんらかのクリエイションをする人にとっても参考になる言葉が散りばめられていました。 少し引用してみます。 小説家(クリエイター)の資質 おそらくジャズの演奏も、小説と同じく泥臭い領域の創作作業。 キレキレの頭脳や論理性は創作に絶対必要なものではない。 実践ならではの「鈍さ」が必要とされる。 やってみないと、向いているかどうかはわ

重く、軽く

ジャズ界隈でアドリブのことを考えて、もう30年近く経つ。 はっきりいってアマチュアのアドリブなんて聞けたものではないのが大半。 そんな惨憺たる状況のなか、出来るだけきちんとしたソロを吹きたい。 できればぐっとくるソロを吹きたい、なんて思ってはいるのだ。 僕のソロは軽い 私はトロンボーンを吹く。 トロンボーンは取り回しの難しい楽器なのである。バップのフレーズを吹くのは一苦労。 それがスタート地点であったこともあり、なんとか他の楽器のソロに比べても見劣りしないように、という