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もとジャズ研おじさんのつぶやき

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譜面とかが出てこない記事だけ抜粋しています。 「セッションの歩き方」「アドリブのいろんな考え方やコツ」「練習法」「アマチュアジャズマンとしていろいろ考えたこと」などをつぶやいてい… もっと読む
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2023年5月の記事一覧

ファンクなど「一発もの」の吹き方

ファンクは一般的なジャズと共通点も多いのですが、相違点もあり。(そもそもジャズ民がやるファンクと純ファンク勢との違いとか言い出すと、宗教論争みたいな不毛な応酬になりかねない…) ファンクの特徴は以下のようでしょうか。 コード進行はシンプル(単一調性が多い) リズムがタイト ファンクは「縦」の音楽「タテノリ」とか「ヨコノリ」とかの話ではなくて。 楽譜の水平面(x軸)は時間です。垂直(y軸)は音の高低ですね。 x軸とy軸に刻んだ目盛りをイメージして、x軸の目盛り=リズム(

セットリストの組み方

ライブのセットリストを組む場合に、自分が気をつけていることです。 飽きさせないこと(振れ幅を大きく) 曲の知名度に注意する 飽きさせないこと(振れ幅を大きく)似たような曲ばっかりだと、飽きる。 これはセッションでもそうだし、ライブならなおさら。 自分の手持ちのレパートリーを飽きないように配置しましょう。 緩急っていうじゃないですか。速いテンポの曲とゆっくりの曲は適度にバラして配置した方が飽きません。速い曲も二曲続くと案外慣れるものです。 テンポ:速い・遅い 調:長調

譜面をみないこと(2)

続きです。 (1)ではコードを丸暗記するのではなく、コードのコンテクスト(文脈)を記憶しましょう、という話をしました。 では、コンテクストってなんやねん、って話です。 ももたろう昔話に「ももたろう」というのがあるじゃないですか。 さすがに21世紀の若者も、ももたろうは知ってるよね? ネットにあるももたろうの昔話を引用してみます。 (知っていると思うので読み飛ばしてもらってかまいません) これ、1000字あります。ながっ! もちろんこの1000字を丸暗記して一字一句間違

譜面をみないこと(1)

ええと、今回の記事はジャズ研換算でいうと、1年生向けではないです。 2年もまだ早いかも。3-4年向けかなあ。 黒本の功罪2023年日本で行われるセッションでは納浩一さんの「Jazz Standard Bible」がほぼスタンダードなテキストとして使用されています。 これには功罪あります。 いいこと メリットは楽曲のコード進行が概ね全国統一されたこと。 黒本以前は「青本 =Jazz Standard Handbook」がデファクトスタンダード。しかしこの本は理論的な整