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もとジャズ研おじさんのつぶやき

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譜面とかが出てこない記事だけ抜粋しています。 「セッションの歩き方」「アドリブのいろんな考え方やコツ」「練習法」「アマチュアジャズマンとしていろいろ考えたこと」などをつぶやいてい… もっと読む
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2022年6月の記事一覧

ジャズ成長のOODAとは?

私ジャズ独学で30年くらいやっているんです。 幸い、ジャズの修練は「これ以上は無駄」とかなくて、やればやっただけ、伸びはある。 もちろん、昔のアドベンチャーゲームみたいにコマンド選択肢がなくなり、堂々巡りのような「足踏み」の時期はありますが、腐らずに続けてたら、ふっと道が開けて上達する時もあります。 成長や発展のプロセスモデルとして、ビジネス界ではPDCA・OODAというフレームワークがあります。今日はそれとジャズ独習を絡めて考えてみます。 OODAとは?Observe

「使ってはいけない音」「使える音」について

「ジャズ研1年」向けの記事です。 アドリブの時に「使っていい音」「使える音」がわからない、という意見をよくききます。 以前別ブログで長々と書いた記事を参考にしてほしいが、長過ぎるし精神論っぽい感じにも聞こえる(反省)。 結論をまとめます。 まとめるとコードトーンにない音が間違いではない(そのコードで利用できるスケール内であれば問題ないし、テンションといわれる音使いのバリエーションを含めるとNGな音は驚くほど少ない)。 究極をいえば任意の場所において「使っていけない音」

「Any Key」について

これは「ジャズ研1年生」向けの話。 結論をいいます。Any Key(12通りのキー)の練習はしたほうがいい。 20世紀のジャズ研界隈では「Any Keyの練習なんて正直いらんのじゃないか」という雑な議論はありました(理由は、ジャズの曲のキーは限定されているから)。 残念ながら21世紀の今は昔より技術水準が上がっています。 Any Keyの練習はすべきです。 この辺の「古くからある議論」は下記に長々と書きまして、僕の中では終わっています。 ちなみに、ギターはこのAny

スケールの話

はいはい、スケールの話ですね。 (スケール↓じゃなくて、スケール↑みたいに発音しますね。なぜか) 「ジャズ研」では、それまで聞いたことがない用語にめんくらうものですがいろんな「スケール」の話もたくさんでてきます。 ドリアン? クラシアン? デロリアン? 結論スケールやらなんやら、そういうのを知っておいた方が、いろんなジャズの解析するには便利であることは確か。 初学の段階で必要か、といわれると、微妙。 トロンボーン・トランペットに関していうと、スケールうんぬんよりは、メジ

セッションに行く時に(選曲)

どんな曲だってええがな。 とおじさんになった今の僕は思う。結局、どこのセッションも本質的には変わらない。とはいえ、店によって多少個性はありますが、とりあえず一般論。 基本ブルース 循環(リズムチェンジ) は、ジャズというジャンルならモダンであれコンテンポラリーであれ共通認識の形式。そこはおさえておきましょう。 あとはセッションでよくやりそうな曲を。 色々あるけど、この辺りの資料をご覧ください(人任せ) 「初心者なんですサーセン」という態度であれば、前述の曲なら、持って

ビッグバンドのソロ

長年コンボ畑でトロンボーンを吹いている私ですが、ビッグバンドでソロを吹くこともあります。乏しい経験ですが、コツをお伝えしましょう。 ビッグバンドでのソロはコンボと何が違うか?スペースが決まっている リズムセクションとの関係性 マイク・PA、場が異なる スペースが決まっている コンボの場合、テーマメロディやって、ソロスペースがあって、最後4 barsとかトレードちょこちょこやってメロディに戻って、エンディング。 ソロは多くの場合オープンコーラスで、自分で起承転結を作る

出張先でセッションに参加するために(1)

わたしは旅セッション、出張先の旅先で、ジャムセッションによく参加しています。ジャズ版「釣りバカ日誌」のように、出張に趣味をからめちゃう。 今日はその時のTIPS。 例えば就職活動で上京する、反対に東京大阪の方が地方のセッションに参加するなどいろいろなパターンはあると思います。 楽器を携行しオフタイムにその土地のセッションに参加する。 なかなかはっちゃけてていいですよね! 楽器を(目的地まで)持っていくトロンボーンはまあまあかさばる。 楽器を目的地に携行することがはばから

出張先でセッションに参加するために(2)

第一回は「楽器をどうやって運ぶか」という話でした。 第二回。持ち物編です。何をもっていくか。 今回は楽器の特異性が非常に際立つので、トロンボーン限定の話かなー。 セッションにもっていくものあくまで私の場合です。 スタンド 関連物品(メンテナンス道具など) つば落とし スタンダードブック 名刺など 手土産 スタンド トロンボーンは皆さん周知の通り、吹いていない時に場所をとる楽器です。 あと、置き方。正調が実はわからない。 (僕はスライドにあかんのちゃうの?と