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一坪のお店を開くまでと、その後の話。

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両親の介護を終え、その後どうしよう…と思いをめぐらせ、思い立った引越しと小商いの話。
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#店じまい

ありがとう以外の言葉で感謝を伝える試み。

自宅玄関の土間スペースで開いていた一坪雑貨店「ハニホ堂」は、11月に4日間展示会を行い、それから数日あけて最終営業日を迎えて無事に閉店した。 優柔不断な私にとって、大変だったのは会場の展示レイアウトだった。 「え〜っと、これは保留で、後で考えよ。こっちは〜、えっと適当に並べといて、後でやるわ。ここは、う〜ん、それは明日にでも私が考えるよ」などと虚ろな言葉を吐く私をよそに、仕事を休んで手伝いに来てくれた姉と甥(初日には名古屋から従妹も)は自己判断でテキパキやってくれた。 そ

終わりは次のはじまり。

お店を閉める月に入ったと思ったらもう一週間経過。 あと二週間したら閉店前の展示会期間に突入すると思うと、レイアウトや内容説明の看板や値付けなど、「色々やることあるなぁ」と焦る一方で、とても晴れやかで穏やかな気持ちになる。 私の一坪の店は、自分の作品を置く場所でもあったけれど、それ以前に実家の遺品整理で処分できなかったものと自分の仕事関係のサンプルや資料などを誰かにお分けするために設けた場でもあったので、例えば父が遺した杖や絵具、文具類、母の手芸用品や食器類、スカーフなど、