マガジンのカバー画像

一坪のお店を開くまでと、その後の話。

26
両親の介護を終え、その後どうしよう…と思いをめぐらせ、思い立った引越しと小商いの話。
運営しているクリエイター

#新生活

お店、という創作活動。

劇的に、違うものなんだなぁ。 今までの引越しは、仲介業者さん経由で賃貸契約した部屋に住んで、周囲の店を開拓して図書館に通って、友人や身内が訪ねて来た時に案内するようなスポットも見つけて…でも結局は室内でずっとこもって1日も外に出ないことの方が多い生活で、数年経っても知り合いどころか顔見知りくらいしかできず、それも、よく行くお店の人と皮膚科と耳鼻科の先生だけ…というのが普通でした。 物件や住む町を探す際のポイントは今までだいたい、「家で仕事をするので住みやすい環境であること

一回休む。

これまで「1コマ進む」から「3コマ進む」まで新生活とショップ開店へ向けての話を(自分の背中を押すために)書いてきましたが、4月に入り、もうそんな机上の空論に時間を費やしている場合じゃないな、とハタと気づきました。花粉症を言い訳に長らく放置していた庭に出てみると、いつの間にか草が生い茂り、すごいことに… これからは仕事と実家の片付けをしつつ、中旬からは宝塚歌劇・宙組公演『オーシャンズ11』を観に行き、その公演を最後に退団される男役スターさんの姿をできるだけ多く見ることに集中し

1コマ進む。

自分の人生を、すごろくや人生ゲームのように振り返ることがたまにあります。振り返ると、これまで幾つかのステージを経たり時に戻ったり脇へそれたりしながらも、気づけば年齢を重ね、望むと望まざるとにかかわらずマス目を進んできました。 この数年、両親の介護が生活の中心になり時間と感情の多くを消耗する一方で、宝塚の男役スターさんのファンクラブに入って各地公演に観劇に出かけたり出待ちをしたりもして時間とお金をたくさん消費し、それでいて雑貨デザインの仕事を介護前と同じペースで受注していたの