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一坪のお店を開くまでと、その後の話。

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両親の介護を終え、その後どうしよう…と思いをめぐらせ、思い立った引越しと小商いの話。
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2019年3月の記事一覧

3コマ進む。

何年くらい前からだろう、飲食店以外のお店で、お茶を振舞われることが増えたような… 和菓子店で試食を兼ねて出されることはもともと多く、土産物店などでも時おりあったけれど、作家ものの細々した雑貨やヴィンテージの紙雑貨を扱う狭い店内などで入店直後に出された時など「え、今?商品にこぼしたらどうしよう」と戸惑う場合も。3人連れで店に入って全員にお茶を出され、誰も何も買わずに店を出るのも気が引けて「自分が代表して何か一個買うか〜」となることもあれば、疲れているときは一息つけてありがたい

2コマ進む。

子供の頃、雑貨を扱う店に行くのが好きだった。サンリオなどの文具を売る店やソニープラザはもちろん、年齢不詳のマダムが大人向けのレースのスリッパや手鏡、猫のブローチなど非実用的なものばかり売っている店に意を決して入ることもあった。 思春期以降にも様々な店に興味を持ち、チープでキッチュな雑貨やレトロな駄菓子やおもちゃを扱うお店、不思議の国のアリスをイメージしたレースやピンタックがあしらわれた洋服や小物を売るお店、自分ではまったく買うあてのないステンドグラスのお店、北欧系の家具や国

1コマ進む。

自分の人生を、すごろくや人生ゲームのように振り返ることがたまにあります。振り返ると、これまで幾つかのステージを経たり時に戻ったり脇へそれたりしながらも、気づけば年齢を重ね、望むと望まざるとにかかわらずマス目を進んできました。 この数年、両親の介護が生活の中心になり時間と感情の多くを消耗する一方で、宝塚の男役スターさんのファンクラブに入って各地公演に観劇に出かけたり出待ちをしたりもして時間とお金をたくさん消費し、それでいて雑貨デザインの仕事を介護前と同じペースで受注していたの