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◆ 気になった本 12.1

「歌舞伎座の怪紳士」(近藤史恵 徳間書店 9784198650087)

主人公の久澄が見る歌舞伎の演目
その解説が巧い(と思わず唸ってしまう)
最初が「摂州合邦辻」
そして「身代座禅」「京鹿子娘道明寺」
二回目が「弁天小僧」「石切」「鷺娘」
そして「カルメン」「かもめ」を挟んで
幕見で「勧進帳」
最後が
「義経千本桜~木の実 小金吾 すし屋 川連法眼(四の切)」
おまけに「怪談牡丹灯籠」
さすがに上手く選ばれてる!
それに
今まで歌舞伎を観たことがない主人公を通じて
読み手が自然に「歌舞伎のイロハ」を知ることが出来る!
歌舞伎座へのアクセスはもちろん
1階の一等席から桟敷席そして3階の幕見席まで
筋書やイヤホンガイドに字幕ガイド そしてオペラグラス
服装や雰囲気 館内に流れる空気感もさりげなく伝わって来る
チケットの価格もそうだし
幕見は並ばないとすぐにチケットは買えないこともあったり
国立劇場だと安い席るとか 鑑賞教室もチラッと触れられていて
歌舞伎を観ようかな とか
1回目は誰かに連れられてきて また観たいなと思ってる方
そんな入門者が抱くであろう疑問点を次々と...
まぁ上手く出来たガイドブックみたいなお話しです
ミステリーの仕掛けも入ってますが
まぁそれはご愛敬
最後まで楽しく読めます!
おすすめ!
は~! 歌舞伎観たくなっちゃった
暮れの顔見世 チケット取れるかな...

#歌舞伎座の怪紳士 #近藤史恵 #徳間書店 #9784198650087