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#ギヴン映画楽しく待とう

松永ねる

このたび、Twitterにて「#ギヴン映画楽しく待とう」というハッシュタグにて、
ギヴン/センチミリメンタルさんのカバー曲「まるつけ」を公開させていただきました。

松下譜割のボーカルバージョン（YouTubeに再掲）

Twitterには、カラオケバージョンも掲載してあります。（下記記事のスレッドにて）

アニメ「ギヴン」についてはこちら
映画「ギヴン」についてはこちら

発起人は、一緒にアニメ・映画ギヴンのバンド楽器関係監修をさせてもらった、松下譜割
ギターは、同じく監修を手伝ってもらった町田プレイハウスのマツムラタダトシ
わたしはピアノを弾きました。

「ギヴンファンのみんなが、映画公開延期についてすごく嘆いている」
「自分たちにできることはないか」ということで、
「まるつけ」のカバー動画の共同制作を持ちかけてくれました。

わたしは、バンド楽器監修ということで
ほんの少し、制作のお手伝いをさせていただきましたが、
わたし自身の出どころはといえば、原作者のキヅナツキの古くからの友人で
ギヴン連載にあたり、バンド関係の質問を請け負っていた…というだけのはなしで。
ただの何者でもありません。

当時から音楽活動、バンド活動、ライブハウスでの仕事を通し
わたしの日常を、キヅ（なっちゃん）に
コーヒーを飲みながら、煙草を吸いながら、部屋の片付けを手伝いながら
少しずつ話をしていた、それだけでした。

アニメ化、映画化にあたり
正式にバンド楽器の監修としてのお話をいただいたときも、
お役に立てるか甚だ疑問でしたが、
「これ、わたしがバンドの機材のチェックしないと、なっちゃんが全部やることになるのでは…？」という
必死に描き続ける、苛烈の中を生きるキヅナツキという人に対し、できることは全部やりたい。
その一心でした。

ただ、わたし自身は鍵盤屋であり
ギター関係の詳細についてお答えできない部分がある。
また、ひとりの知識だと偏りがあって、正確な情報にならない。
ということで、元バンドメンバーである松下と、アニメギヴンの舞台となった町田プレイハウスのマツムラタダトシに全面的な協力を仰ぎ、
監修チームとして、お仕事をさせていただきました。

わたし個人のチカラではカバーできない部分ばかりだった。
松下とマツムラには、感謝しかないです。いつもありがとう。


そんな中、松下が意を決して「一緒に演奏をしてくれないか」と言ってくれたこと
とてもうれしく思っています。

わたし自身が、誰かのために何かを
と、いま動けない中
「ピアノを弾いて欲しい」と言われたこと。

かつてバンドメンバーとして、わたしは松下に「おまえのピアノがあると歌いやすい」と
何度も言ってもらっていたのに
わたしは、バンドに応えられなくて、自信がなくて
バンドが活動休止したあと、
「ひとりじゃ何もできない」というコンプレックを打破するのと同時に
「誰かと一緒に演奏するのはもう怖い」という気持ちから逃げ出すように
弾き語りの活動に没頭しました。

今回も、簡易的なレコーディングのような形で演奏に参加させていただきましたが、
もう、温詞さんのピアノがすてきすぎて
一生敵わないって思うし
いやでも絶対このひと「努力型」で、
すごくたくさん弾いてきた人の音だから
努力が足りていない、なんかもう自分が恥ずかしい。と
それはそれで、いまでも思っていますが、
松下とマツムラのチカラを借りて、みなさんにお聞かせできる状況になって、ほっとしています。


もう誰かのためとか、
わたしはぜんぜん考えられていないけど
松下が「みんなよろこんでくれてよかったなあ」って
笑って、そう、笑ってくれていることが、わたしのすべてです。

バンド活動中、鬱病になったこの男は、長いこと笑えなくなっていた。
それが、いま、誰かの傷を嘆き、自分の力で立ち向かい、
そうしていま、笑ってくれている。

Twitterでのみなさまのお言葉やいいね、リツイート等の拡散が
松下を笑顔にしてくれて、
町田プレイハウスと共に戦う、マツムラに勇気を与えてくれたことと思います。
ほんとうにありがとうございます。


音楽は、いつでもそばにあります。


音楽を通して、たくさん傷ついた。
たぶん、たくさん傷つけた。
ミュージシャンは、裏切ったり裏切られたり、思い通りにいかないことがある。
人間だから。
人間だから、みんな・全員の理想に答えることは、絶対にできない。
理想と異なる回答を提示されると、人間は「裏切られた」と感じる。
悔しいし悲しいこともあるけど、これは逃れられない事実だと、わたしは思っています。

それでも、音楽は
音楽そのものと、楽器を演奏すること
そして、いまこの世に生まれているすべての音楽は
あなたを絶対に裏切らない。

新しい曲が聞けないこと、ライブに行けないことは寂しいことではありますが、
この「まるつけ」という
温詞さんの、魂の一部を切り取られたこの楽曲は、
わたしのそばにも、あなたのそばにも有り続けます。


また、音楽はすべての人に平等です。
うまい、へた、という事実はあるかもしれません。
下手だと悔しいかもしれません。
でもそれは、悪ではない。

アニメギヴン放送中にもお伝えさせていただきましたが、
音楽をやること、ステージに立つことは
「選ばれた人」ではなく「選んだ人」です。

うたうことは、人を元気にさせます。
わたしもいまで、ふんふんうたいながら楽しく過ごしています。

どうかこれからも、
音楽が、あなたの救いでありますように。


追伸
ふだんはピアノ日記という形で、1〜2分程度のピアノ曲を公開しています。
かっこわるくても、これがわたしのすべてで
偽りなく、わたしが愛したわたしのピアノを弾いています。
わたし自身はまだまだ、音楽と上手に向き合えないこともありますが、
今日も、ピアノと仲良く暮らせています。

【リンク再掲】
松下譜割
マツムラタダトシ
町田プレイハウス

よろしければ、こちらの記事もご覧いただけると幸いです。

わたしはマツムラのこと大好きだ！！！て記事はこちら




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