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「 」だけが すり抜けていった
君が、首を横に振った その景色も 「できない」と噛んだ唇も 僕は、 きれいだと思う。 【photo】まゆ https://note.com/petrich__or https://twitter.com/petrich__or
あなたのくれたものを 掻き集めるようにして ここへ辿り着いた 【photo】まゆ https://note.com/petrich__or https://twitter.com/petrich__or そうしてこれからも 歩いてゆくつもり
今日はおやすみ もう、がんばらばくても 明日、がんばれなくても だいじょうぶ
ごはんを食べても コーヒーを淹れても シャワーを浴びても 眠たい夜があって ああ、 こういう夜は頑張らなくて良いんだって ようやく気がついたので ピアノと戯れて、眠ることにします。
夜に洗濯機をまわすのは いちにち、脱がなかったパジャマを きれいに洗って なかったことに、しようとしてるから そういうのでいいと思ってる。
心が、 とげとげしていたのは あなたのせいなんかじゃなくて わたしが わたしにやさしくできなくて 許せないばっかりで だいじょうぶだよ、って笑いながら あなたはずっと、そこにいて 少しずつ 話をするのを 何度でも繰り返しながら 少しずつ ときには後ろに下がることも 少しずつ 許し合うことが、できたなら
誰かが使い古して 蹴飛ばした日常を いま、 希望と呼んでいても
膝を抱えて 泣いていても 大丈夫 まだ言葉の途中 すべてを尽くす その手前だから 涙の味に慣れたころ 神様なんてどこにもいないと嘆いたあと 君が伝えたい百の言葉を ぜんぶひっくり返して 引っ張り上げて これからの話を できたならば
ほんとうは 誰かが助けてくれるのを ただ、待っているだけで
息を殺して 峠を越えて 傷跡を増やして 幾つも噛み砕いて 最後に残る言葉を 確かめるように 祈っている
大切なものを、抱えきれなくて 順番をつけて 選ばなかったものたちを 容易く諦められたならば 綺麗な夢だけが残るだろうに
履きつぶしたスニーカーを もう、買い換えることもなく あの日信じた閃光の まばゆさすらも 記憶の中の あなたの声を 思い出すことばかり、上手くなるような
毛布にくるまれている瞬間は 眠っているときよりも 幸福だと思うときがある