KOJIKI<猿田毘古大神①>
今日は猿田毘古大神からスタートです。今年は御代が変わった年です。令和の御世を祝って、これから進む方向を示してくれる・・・かもしれません。
雲をかきわけかきわけ
天から地上に降りていく途中の
天の八衢(やちまた)に
上は天上の高天原を照らし
下は地上の葦原中国(あしはらのなかつくに)を照らしている
光り輝く神がいました。
雲間から
見るからに異様な姿形の
大きな大きな巌のような神がたっていました。
その神の目は大きく赤く爛々と輝き
口も大きく裂けて
鼻は異様に長く突き出ていました。
ここまで読むと、天狗をイメージしてしまいます。
関西では京都の鞍馬山の天狗が有名です。
写真のように鞍馬寺は狛犬ならぬ、狛虎なんですよね。
そして、伊勢神宮(三重)、鞍馬寺(京都)、籠神社(丹後半島天橋立)は全て六芒星に関係があり、それらはほぼ北西に一直線に並んでいます。
こうなると、また話が別な方向に変わってしまうので、
元に戻しますが、古事記のお話とも全く無関係ではないようです。
さて、その大きな男神が天と地の間にいて
一行の天下りを妨げていました。
「天下り」
元々は神道の用語で神様が天界から地上に下ること(天孫降臨 など)を指し、この場合は「天降る」と書くそうです。
それが、いつから官僚が退職して職位に応じた企業や大学などの団体に就職斡旋を受けることに言葉が転じたのでしょう・・・
いけませんねぇ。
言葉は正しく使わないと。
ここ数回は、こんな風に、猿田毘古大神のお話になります。
近年、猿田彦珈琲などを通して
「猿田彦」とう名前がよく聞かれるようになりました。
珈琲に猿田彦・・・どうしてなんでしょうね。
お話、戻します。
現れたのは、見るからに大きな異様な姿形
その大きな男神が
天と地の間にいて
一行の天下りを妨げていました。
ここに眼力を持つ
面勝神たる 天宇受売命(あめのうづめのみこと)が遣わされ
道をふさぐ異様なる大神と
対面することになりました。
「天の八衢(やちまた)にいて道を塞いでいるものよ。
あなたは、何者ですか?」
地鳴りのような深く太い声でその大きなものは語りました。
「我は国つ神の猿田毘古大神なり」
そこで、天宇受売命(あめのうづめのみこと)は、
「われらは、天上の神の命を受けてこの地上の
国を治める約束を交わし その命を果たすために
天から降りていこうとしています
だから道を塞ぐのをやめてください」
こう語りながら
胸乳と陰をあらわにして 大神の前に立ちました。
草場一壽先生のこのポストカードは大活躍です。
さて、この天宇受売命(あめのうづめのみこと)と
猿田毘古大神はのちに結婚をして
道祖神となったというお話もあります。
そして、猿田毘古は名前のイメージから「猿」を連想させるのですが猿田彦神について初めてまとまった研究を行ったのは本居宣長の弟子である平田篤胤と言う方だそうです。
(教科書に出ていたような・・・)
「サルタ」の由来となった「サタ」と言う場所は
サタ」は出雲「出雲市佐田町」、伊勢は三重県に佐田村がありましたが現在は津市になっています。
猿田毘古伝書の地が三重県に多いので、もしかすると、
出雲から三重県に移り住んだ豪族が猿田毘古の末裔なのかもしれませんね。
そしてもう一つ猿田毘古は白鬚神社(滋賀県)の祭神なので、こちらの写真の白鬚神社がパワースポットと呼ばれる所以でもあります。
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