しびれ
みづき @mizyu_hyd
別3,ゴム無し,土日いける方
dmくれたらお返事します!
| TB @tbtbtb1917160
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◆ ◆ ◆
「お待たせしちゃってごめんなさい。今日は、よろしくお願いします」
ドアを開けて入ってきたのは、一人のうら若い女性だった。部屋では男性が待ち構えていて、ベッドから立ち上がろうとするのを、彼女は手で制した。男のバスローブ姿、その隆起した下腹部をちらと見て嫣然と微笑む。
「やっぱり待ってたんでしょ。ていうか、もう準備万端で待ちきれない? ……しちゃおか、じゃあ」
けだるげな口調で、一人語りのように淡々と扇情的な台詞を紡ぐ唇の震えのいちいちに、男は生唾を呑む。話す間にも女は手荷物をソファに置き、一枚ずつ手際良く服を脱いでいった。
一糸纏わぬ姿となった女は、相手の懐へ飛び込むと、首筋に顔を埋めた。先程まで熱情を煽る言葉を吐いていたその唇が今、男の耳に触れ、興奮で張り詰めた頸部を下り、頤から遡ってようやく、舌と舌が、荒い吐息が絡み合う。
二人は改めて見つめあった。岩場に打ち寄せるさざ波の、最も美しい一瞬をそのまま切り取ったような髪の隙間から、とろけるような両眼が覗く。透けるような頬は薄く輝きを放っていて、男はぼんやりと、幼い頃に飼っていた蛙が卵を産んだ時のことを思い出した。
背中に回した腕の内側では柔らかく健康な肢体が蠢いていて、素肌と素肌が触れ合うその摩擦が生じる度に熱が脊髄を激しく上下し、本能的に危険を感じるほど張り切った下腹部が疼き続けていた。
堪えきれず彼女の身体を掻き抱いたままベッドへ倒れこむ。上になり、艶めく脚を押し拡げ、汗で湿ったローブを投げ捨てる。前戯など無しだ。一刻の猶予もない。
「いいよ――」
女が言い終わらぬうちに、覆いかぶさって唇を塞ぐ。硬く反り返った熱情と疼痛の塊が、静かに間隙へ吸い込まれていったーー
◆ ◆ ◆
今日はありがとう! 23:17
既読
23:24 こちらこそありがとうございました
既読
23:26 マジで記憶なくなるくらいよかった
既読
23:26 まだちょっとぼんやりしてます笑
ほんとごめんね笑 でもうちもよかったよ! 23:28
また連絡してね💕 23:28
◆ ◆ ◆
静かな部屋に、シャワーの水音が響く。少し離れたところから聞こえる、小さく荒い息遣いがリズムを作る。
男が一人でベッドに横たわっている。全身びっしょり汗をかいていて、被せられたシーツが透けるほどだ。
女は身体を流している。呼吸の合間に鼻歌が混じる。今や顔全体を覆っていた化粧は流れ落ち、彼女の肌は透けていた。蠕動するゼラチン質の背中が水を吸って、本来の潤いを取り戻してゆく。乾いちゃって困るな、と首を傾げる。
蛇口を捻って浴室を出た。早めに修復作業を済ませなければ。そろそろ彼が目覚める頃だ。棘が流し込んだ毒は、そう長くはもたない。
あとは起きだした彼を愛想よく介抱して、また会おうね、なんて言葉をかけて、お金を受け取るだけ。楽なものだ。こんな身体で困った事といえば、本当に気持ちよくなれる相手がまだ見つからないことくらいか。
化粧を終え、ベッドに腰掛け、男の髪を撫でた。まもなく目が覚めるだろう。そして他の人たちと同じように言うのだ、『すみません、なんか痺れちゃって』。そしたら私はこう返すのだ。大丈夫、よくあることだよ、と。
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