ラテンアメリカ幻想文学関連書年譜(2019ver)


※本年譜は『幻想文学59 特集 ボルヘス&ラテンアメリカ幻想』(アトリエOCTA)に掲載された年譜を参考にし、追記等を行ったものです。
()内は、複数の出版社からの邦訳の存在する場合は、現在入手可能な版元を優先して掲載しました。※は品切を示します。

ミスがあったら教えてください……!

1917
キローガ『愛と狂気と死の物語』(彩流社)
1926
アルルト『怒りの玩具』(現代企画室、ロス・クラシコス)
1930
アストゥリアス『グアテマラ伝説集』(岩波文庫)
1932
ボルヘス『論議』(国書刊行会、ボルヘスコレクション)
1935
ボルヘス『汚辱の世界史』(岩波文庫)
1936
ボルヘス『永遠の歴史』(ちくま学芸文庫)
1937
オカンポ『忘れられた旅』(未訳)
1939
オネッティ『井戸』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
1940
アルゲダス『ヤワル・フィエスタ(血の祭り)』(現代企画室、越境の文学・文学の越境)
ビオイ=カサーレス『モレルの発明』(水声社、フィクションの楽しみ)
1944
ボルヘス『伝奇集』(岩波文庫)
1945
ビオイ=カサーレス『脱獄計画』(現代企画室、ラテンアメリカ文学選集)
1946
アストゥリアス『大統領閣下』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
1947
ルビアン『魔術師』(集英社ギャラリー「世界の文学」19※に「魔術師顛末記」が収録)
1948
オカンポ『イレーネの自伝』(集英社ギャラリー「世界の文学」19※)
ケイロス『悪魔の島』(新世界社※)
サバト『トンネル』(国書刊行会、ラテンアメリカ文学叢書※)
ビオイ=カサーレス『大空の陰謀』(表題作は『パウリーナの思い出に』(国書刊行会、短編小説の快楽)や『ラテンアメリカ怪談集』(河出文庫)に収録)
1949
アストゥリアス『とうもろこしの人間たち』(未訳)
カルペンティエール『この世の王国』(水声社、叢書・アンデスの風※)
ボルヘス『エル・アレフ』(平凡社ライブラリー)
1950
オネッティ『はかない人生』(集英社文庫※)
オクタビオ・パス『孤独の迷宮』(法政大学出版局※)
1951
コルタサル『動物寓話集』(光文社古典新訳文庫)
オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』(書肆山田※)
1952
ボルヘス『続審問』(岩波文庫)
アレオラ『陰謀集』(「ポイント操作係」が『ラテンアメリカ短編集 モデルニズモから魔術的レアリズモまで』(彩流社)※に収録)
1953
カルペンティエール『失われた足跡』(岩波文庫)
ルルフォ『燃える平原』(岩波文庫)
1954
フエンテス『仮面の日々』(原著に「アウラ」を足して『アウラ』(エディシオン・アルシーヴ)として邦訳あり)
ビオイ=カサーレス『英雄たちの夢』(未訳)
1955
ガルシア=マルケス『落葉』(『落葉 -他12篇』などに分割されて、ガルシア・マルケス全小説(新潮社)に収録)
ルルフォ『ペドロ・パラモ』(岩波文庫)
1956
カルペンティエール『追跡』(水声社、叢書・アンデスの風※)
コルタサル『遊戯の終わり』(岩波文庫)
オクタビオ・パス『弓と竪琴』(岩波文庫)
1958
カルペンティエール『時との戦い』(水声社、フィクションのエル・ドラード(未刊))
フエンテス『澄みわたる大地』(現代企画室)
1959
アレオラ『動物寓話集』(未訳)
コルタサル『秘密の武器』(岩波文庫)
1960
ボルヘス『創造者』(岩波文庫)
1961
アンデルソン=インベル『魔法の書』(国書刊行会、文学の冒険※ 表題作は『ラテンアメリカ怪談集』(河出文庫)にも収録)
オネッティ『造船所』(未訳)
1962
カルペンティエール『光の世紀』(水声社、叢書・アンデスの風※)
ガルシア=マルケス『悪い時』(新潮社、ガルシア・マルケス全小説)
サバト『英雄たちと墓』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
フエンテス『アウラ』(岩波文庫、ただし完訳ではない)
ムヒカ=ライネス『ボマルツォ公の回想』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
1963
コルタサル『石蹴り遊び』(水声社、フィクションの楽しみ)
サルドゥイ『身振り手振り』(未訳)
セラノ『楽園の蛇』(平河出版社※)
バルガス=リョサ『都会と犬ども』(新潮社)
1964
リスペクトール『G・Hの受難』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
オネッティ『屍集めのフンタ』(現代企画室)
1965
エリソンド『ファラベウフ あるいはある瞬間の記録』(水声社、叢書・アンデスの風※)
プイグ『リタ・ヘイワースの背信』(国書刊行会)
1966
エリソンド『ナルダ、あるいは夏』(未訳)
コルタサル『すべての火は火』(水声社、叢書・アンデスの風※)
バルガス=リョサ『緑の家』(岩波文庫)
レサマ=リマ『パラディソ』(未訳、文学の冒険(国書刊行会)から刊行予定はあったが……)
1967
アストゥリアス『リダ・サルの鏡』(表題作は『ラテンアメリカ怪談集』(河出文庫)に収録)
カブレラ=インファンテ『TTT』(現代企画室、セルバンテス賞コレクション)
ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)
サルドゥイ『歌手たちはどこから』(国書刊行会、ラテンアメリカ文学叢書※)
フエンテス『脱皮』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
フエンテス『聖域』(国書刊行会、ラテンアメリカ文学叢書※)
ボルヘス&ビオイ=カサーレス『ブストス=ドメックのクロニクル』(国書刊行会)
1968
コルタサル『組立モデル62』(未訳)
1969
B・アレナス『パースの城』(国書刊行会、文学の冒険)
R・アレナス『めくるめく世界』(国書刊行会、文学の冒険)
フエンテス『誕生日』(作品社)
ボルヘス『陰影礼賛』(『ボルヘス詩集』(思潮社)に抄訳あり)
1970
ドノソ『夜のみだらな鳥』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
ボルヘス『ブロディーの報告書』(岩波文庫)
リベイロ『ジャカランダ』(表題作は『ラテンアメリカ怪談集』(河出文庫)に収録)
1972
ガルシア=マルケス『エレンディラ』(ちくま文庫)
コルタサル『マヌエラの教科書』(未訳)
サルドゥイ『コブラ』(晶文社※)
ドノソ『ラテンアメリカ文学のブーム』(東海大学出版会※)
ビオイ=カサーレス『豚の戦記』(集英社文庫※)
モンテローソ『永久運動』(未訳)
1973
エドワーズ『ペルソナ・ノン・グラータ』(現代企画室、セルバンテス賞コレクション)
ドノソ『三つのブルジョワ物語』(集英社文庫※)
バルガス=リョサ『パンタレオン大尉と女たち』(新潮社、新潮・現代世界の文学※)
ビオイ=カサーレス『日向で眠れ』(集英社、ラテンアメリカの文学※)
1974
カルペンティエール『バロック協奏曲』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
カルペンティエール『方法異説』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
ロア・バストス『至高の我』(未訳)
1975
ガルシア=マルケス『族長の秋』(集英社文庫)
サーレス『テクノクラート』(新世界社※)
フエンテス『テラ・ノステラ』(水声社)
ボルヘス『永遠の薔薇』(国書刊行会、文学の冒険)
ボルヘス『砂の本』(集英社文庫)
1976
ボルヘス『鉄の貨幣』(国書刊行会、文学の冒険)
1977
オクタビオ・パス『大いなる文法学者の猿』(新潮社、創造の小径※)
1978
ドノソ『別荘』(現代企画室、ロス・クラシコス)
1979
カルペンティエール『ハープと影』(新潮社、新潮・現代世界の文学※)
プイグ『天使の恥部』(白水uブックス)
1980
プイグ『このページを読む者に永遠の呪いあれ』(現代企画室、ラテンアメリカ文学選集)
フエンテス『遠い家族』(現代企画室、ラテンアメリカ文学選集)
1981
ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』(新潮文庫)
バルガス=リョサ『世界終末戦争』(新潮社)
レサマ=リマ『断頭遊戯』(表題作は『ラテンアメリカ怪談集』(河出文庫)に収録)
1982
アジェンデ『精霊たちの家』(河出文庫)
ドルフマン『マヌエル・センデロの最後の歌』(現代企画室、ラテンアメリカ文学選集)
ムヒカ=ライネス『スカラベ』(未訳)
レブレーロ『場所』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
1983
コルタサル『海に投げ込まれた瓶』(白水社※)
サエール『孤児』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
1987
バルガス=リョサ『密林の語り部』(岩波文庫)
1990
アジェンデ『エバ・ルーナのお話』(国書刊行会、文学の冒険)
1991
R・アレナス『襲撃』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
1997
アイラ『文学会議』(新潮社、クレスト・ブックス)
ボラーニョ『通話』(白水社、ボラーニョ・コレクション)
1998
ボラーニョ『野生の探偵たち』(白水社、エクス・リブリス)
ラミレス『海がきれいだね、マルガリータ』(未訳)
レイ・ロサ『聖域侵犯』(未訳)
2000
バルガス=リョサ『チボの狂宴』(作品社)
2002
ラミレス『ただ影だけ』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
2004
ボラーニョ『2666』(白水社)
2006
カステジャーノス・モヤ『崩壊』(未訳)
2007
バスケス『コスタグアナ秘史』(水声社、フィクションのエル・ドラード)
2009
カステジャーノス・モヤ『暴君の記憶』(未訳)

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