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お墓がない我が家、昔の美学

わたしは石材店で育ったんですが
祖母などのお墓がありません。

わたしの子どもの頃の遊び場は
墓場でした。

お盆のせいか色々思い出します。



家計や全てを1人で担っていた祖母は
末期癌ですぐに他界。

その後、家計を考えられる人が
誰もいなかったんです。

大黒柱になったおじは
家計の計算ができません。

甘やかされて
高級車を何台も買ったり

お金の計算をしない人でした。

他のおばなどはもっとひどく

お墓を建てるどころか

自分の生活すら計算できない人ばかり。


今思うと、
祖母がいかに不器用な人だったか

よく理解できます。



今、祖母が生きていたら90歳ほど。

田舎で育ち、たくさんの兄弟の中の末っ子で
戦争も経験した頃で

学ぶという環境も極度になかったようです。


そんな中でも
祖母がとても必死だったんじゃないかと
思うこともたくさんあります。


子ども4人を1人で育てて
わたしまで育て

祖父の激しいdv、女遊び、アルコール依存なども
見ながら

めちゃくちゃな人しかいない中で
家計をなんとかして

血の難病や色々な不調も抱え

誰かに相談することもなく
助けてもらうこともなく

泣くことすら、こっそりと
人がいないところで泣き

その大きな重圧やストレスを考えると
なんとも言えない気持ちになります。


昔の人には
こういったタイプが多かったように思います。

涙を見せるな!
弱音を吐くな!
甘えるな!
女らしく、男らしくあれ!
男は黙って働き女は家を守れ!


そんな昔の美学は
今から考えると

人を苦しめるものだったんですね。


まだそんな感覚から出られない人や
代々親から押し付けられた感覚を
どうしていいのかわからない人も
多くいると思います。


まずは自分の痛みを知って
感じてみましょう。

お墓参りなど、熱中症に気をつけて
皆さんが健康に過ごせますように。

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