見出し画像

花つかず、実結ばず、種ばっか手に入る

種をまく。花が咲いたら嬉しいもんね。
あるいは実。
要は「努力が実を結ぶ」ってやつを得たくて、努力している。

種まきとはすなわち努力です。
こつこつ種をまく。
勉強したり、練習したり。

そうしていたら、花でも実でもなく、新しい種が手に入りました。

……新しい種?新しい種ってなんだ?

比喩で貫くのは(書くのも読むのも)面倒ですよね。
少しずつ具体的な話に移行していこうと思います。

努力は種まき。
ってノリで勉強や練習をするわけです。
たとえば私は最近競技プログラミングの勉強を頑張っている。
知らなかった知識を次々蓄え、せっせと種まき、種まき。

ここでね、努力が実って何らかの成果が得られたら嬉しい。
競技プログラミングだったらレーティングだ。
その人の実力を示すレーティング、その数値が上がったらとても嬉しい。

でも全然数値は伸びない。
(それどころか最近はじわじわ下がっている)
花咲かず。実結ばず。

代わりに「これも勉強・練習したらもっと実力つくんじゃね?」って次の課題が見つかる。
つまりはこれが新しい種。努力の種。

こっちはぼろぼろ大量に見つかる。
まだまだ知識も腕も足りないことは重々承知なんだけども、それにしたってたくさん見つかる。

恐ろしいことに私が最近頑張っていることの大半で、
「花つかず、実結ばず、種手に入る」
という現象が起きている。

イラスト練習したり。
ゲームのアイデア考えたり。
小説のアイデアを効率よく練るための仕組みを作ろうとしたり……。
その他いろいろ。
その大体で、花つかず、実結ばず、種はたくさん手に入る。

新しい種が手に入ったので、とりあえず種まきをする。
でも花つかず、実結ばず。
(そしてまた種が手に入る)

もしや永遠に花も実も得られないのでは?
なんて嫌な予感もよぎる。


……と、ぐちぐちと暗い話を書きそうになるけど。
本筋はそっちではない!!

実態はもっとお気楽。
これは悲しい話ではなくて、嬉しい話。

だって本当に怖いのは種が無くなることだもん。

結果を出すために努力をしたいのに、何を頑張ったらいいか何もわからなくなること。
それが一番怖い。

でも種さえあれば。
「これ頑張ったら実力伸ばせるんじゃね?」と思える何かがあるなら。
いつか花が咲いたり実を結んだりする夢を見られる。

その点、私は夢を見るのに困らない。
だって種はぼろぼろ見つかる。
努力を1したら努力の種が絶対に1以上返ってくる。

だからある意味、努力は報われているのだ。
努力が絶対報われるなんて、もはやフィーバータイムじゃん!
私は今、努力し放題期間!!

もどかしくはあるけど、焦らなければ楽しい時間。
こういう時期は焦って結果を求めると良くないんだよね〜。
種ゲットフィーバータイムなんだから、花よりも種のこと考えようよって話。


まあ、せっかちだから結果欲しくなっちゃうんだけどさ。
焦って変な行動を起こしそうになるんだけどさ。

でもそんな時は「種ゲットフィーバータイム」とか適当にポジティブな言葉を作って、現状がとても良い状態であるかのように見せかける。
そうやって自分を誤魔化し、なだめておけば、冷静さが戻ってくる。

それもまた自分を成長させるための種まきなのだ。