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37日目...「すべてはいのち」って

前回の記事の続き。

娘の彼氏のご両親との顔合わせ会の後、娘たちの住むアパートに寄ったのですが、そこでとても印象的な体験をしました。

ひとつの「物」に話しかけられたような感覚を味わったのです。動物や植物などの、「生き物」ならまだわかるような気もしますが、その相手は「まな板」なのです。まあ、木製なので以前は生きていたとも言えますが...。

なんて話しかけられたかと言いますと、「私はここで、二人の食事づくりのお役に立てています。大切に使ってくれるので、嬉しいですよ。」と。

そのまな板は、狭いけれどもきちんと片付いているキッチンに、ちょこんと、でも真っ直ぐに立っていて、使い込まれているけれど、手入れも行き届いているようでした。目に入った瞬間、「かわいい!...このかわいさはただ物ではない!かわいさの理由は何なんだ?」と思ったら...上記のように話しかけられたのです。

「いのち」があるんだ、と思いました。このまな板に。そして、「いのちをまっとうしているんだ、と。まな板としての使命を果たしていて、それが自身の自信や喜びになっているんだ。」と気づかされました。

すごいな、このまな板。ただの物質じゃなくて、精神が宿っている。でも待てよ...、もしかして、私が気づかないだけで、どの物質にも精神が宿ってる?

そう思って周りを見渡すと、パソコンも、コーヒーカップも、テーブルも、精神を持っているように見えてくる。「すべてはいのち」って、こういう感覚なんだろうか?

娘にまな板の話をしたら、そのまな板は、彼氏が大学生の頃から使っていて、今もとても役に立っているとのこと。なんか、感動しか、ない。

 

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