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闇の扉を叩いて(ぼったくりバーの恐るべき課金プログラム)
闇の記憶をひとつ開放しようと思う。
文章書きとして、ときには試みなければならない。
何年も前、アル友(※アル中ぎりぎり同士の友達)のたんばりん氏と夜の新宿で遭遇した悲劇だ。
ラストシーンだけ先に書くと、
『「……また、黒歴史が増えた」たんばりんはそう言って、脳のなんらかのアルゴリズムを起動させたようだった。彼からこの日の話を、その後に聞いたことがない。彼はこの闇をコンクリート詰めにして、深い、深い、海の中に沈めたのだ』
本当に、彼の記憶から消えている気がする。
あまりに闇が深いからか、飲み過ぎて記憶を飛ばしてしまったからなのか(酒で記憶を飛ばす常習犯)、確かめる術はない。
たんばりん氏にとっての加害者は、新宿のぼったくりバー、中国人と思われる夜の女たち、そして、わたしなのである。
さあ、闇のふたを開けよう。
(いろいろデリケートな記述を含むので、有料とさせていただきます)
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