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良質な趣味の探し方

常に良質な趣味を探している。
趣味がないと人生詰む。趣味は楽しくてやるものだと考えるから、いつまでも趣味が見つからない。趣味は生きるための切実なものだ。社会とつながるためのツールであり、生きるための切符のようなもの。

仕事や子育てと機能が被るため、普段は気づかないが、趣味のない人生は何かあったときに行き詰まる可能性が高い(勘のいい人は気づいたかもしれないが、趣味は仕事の性質を帯びている)。

次のような条件に当てはまるものを探すのがよいのではないかと思う。
① 良い目的
 
(幸福条件のトップツーである「健康」か「人間関係」につながる)
② 低費用
③ 他の活動との相乗効果
④ 継続性
(間隔を空けずにイベントが発生、ひとりでも実行可能)
⑤ ある程度の能動性
この①~⑤に合致するほど良い。

少し前に大学の友人にひさびさに連絡をとってみたが、仕事以外にやることがなく、それ以外はたまにアニメを観るくらいだと言っていた。アニメ鑑賞が「彼の趣味として」どれくらい優れているか、頼まれてもいないのに検証してみる。

「①良い目的」は微妙。一緒に盛り上がれる友達でもいれば良い人間関係につながるがそういうわけでもなさそうだ。
「②低費用」はアマプラで観ているそうなので〇。
「③他の活動との相乗効果」たぶん✕。
「④継続性」は、これがアニメ鑑賞の弱いところだと思う。進行形で追いかけるとして週1回の頻度。ある程度まとめて観るとしても観終わってしまえば次の作品を見つけるまで間隔が空く。趣味の頻度としてまったく足りない。
わたしが漫画を読むことを趣味にカウントしていないのもこの理由。読書に関しては、「図書館の無限インプット術」で常に手元に数冊本のある状態を作れるので趣味になる。

「⑤ある程度の能動性」も弱い。受けるいっぽう。

総合的に考えるに、趣味としては良質とは言えない。彼も趣味として宣言しているわけではないのだけど。まあ、暇つぶしでしょうね。

次は、わたしが近年獲得した趣味、アート鑑賞について検証してみる。友人よりもいい点数になる気がする。

「①良い目的」は、実は美術館は非常によく歩くので健康にいい。
「②低費用」は、美術展の入場料が3000円くらいかかるが許容範囲くらい。
「③他の活動との相乗効果」は思ったよりもない。今、デザインに関わる仕事から外れてるのが痛い。写真を趣味にするとか、読書の歴史領域を広げてアートとつなげるとか。ちょっとつなげにくい。
「④継続性」も厳しめ。展覧会にしょっちゅう行けるわけではないし、できることは山田五郎氏の動画を観て知識を蓄えるくらい。
「⑤ある程度の能動性」については、かなりの能動性が要求される。名画は、鑑賞する者の知性、経験、センスを試すからだ。こちらから全力で挑まないと、名画は応えてくれない。

能動性のポイントが高いのはいいが、アート鑑賞の趣味は他の活動とつながってこないとちょっと厳しいかもしれない。展覧会の体験記を記事にするとか。友人のアニメ鑑賞とそんなに点数差がない気がする。

最後の例は、いい趣味の見本みたいなものにしたいので、「投資」を取り上げたい。
「①良い目的」……、いきなりここでつまずく。それ自身が健康や良い人間関係につながるわけでなく、やはりお金儲けは手段なのだと思う。いい仲間を見つけて、投資話でわいわいやりたいものだ。
「②低費用」は◎。お金が減るどころかすごく増える。
「③他の活動との相乗効果」は投資家目線を鍛えるほど仕事に役立つので〇。IRのお仕事ですから。わたしの投資スタイルは「バリュー✕チャート✕社会トレンド」なので、この社会トレンド研究が読書の幅を広げ、すべての活動に深みをもたらしてくれる。シンプルに活動の資金にもなる。投資はこの③番の効果がすさまじい……。
「④継続性」も最高に優れている。市場はほぼ毎日開いていて、すべてのものが変化する。無限に勉強することがある。
「⑤ある程度の能動性」は説明するまでもない。

どの趣味もいい点とよくない点があるので分散してバランス良く持っておくのが良さそうだ。
なお、投資は②③④⑤が完璧な4スターの趣味だが、①②④⑤が完璧なものとして「料理」があると思う。5スターは筋トレやスポーツだ。まあ、それ以前の⓪に向き不向きがあるということで。

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