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これからの投資戦略(しばらく保存版)

毎週、「今週(来週?)の投資戦略」を書いてきましたが、しばらく休止しようと思います。というのも、投資戦略を修正し続けてきた結果、これから試そうとしている戦略は、毎週大きく動かすようなことをしないためです。

清原氏の著書「わが投資術」を読んで、わたしの投資法の完成形がだいぶ見えてきたような気がします。

これまでいくつか疑問に思っていたことを、確信に変えることができました。
わたしの投資法は、「バリュー✕テクニカル✕定性(ESG)」ですが、そのベースはバリュー投資です。自分でモデルを作ってバリュー度合いを定量化すると、投資対象が小型株ばかりになる。
これ、本当に大丈夫なの? とちょっと自信が持てないところがあったのですが、清原氏の手法がまさに小型株の割安成長株投資だったので、わたしの心の曇りがなくなりました。
これからも(算定した結果としての)小型株投資でいく!

なお、当たり前ですが、バリュー投資で清原氏のような精度を出せるはずもなく、やっぱりわたしは「バリュー✕テクニカル✕定性(ESG)」の掛け合わせで至らなさを補っていきたいと思います。

そして、細かな話はいろいろあれども、投資はこの2点だけを守っていればいいのではないかと思えてきました。

  1. 平時は、複利の効く銘柄をある程度の割安価格で仕入れて、条件から外れるまでキープ

  2. 暴落時に思いっきり資金を投じる

まず1番目の平時の話ですが、複利の効く銘柄とはこういう感じです↓

わたしが使う複利チェックのチャート(左から右へ見る)

四季報オンラインの「ウォッチリスト」の機能からこういう画面を出せるのですが、まず売上高が少しずつでいいので成長すること。その結果、利益が伸びる(売上が伸びていれば横でもOK)。さらにその結果、株価の源泉となる自己資本が拡大している。
こういう銘柄が複利の効く銘柄です。株価が一時的に割安だったとしても、複利の力に巻き込まれて上昇せざるを得ません。

このチャートから見えない部分を補足すると、有利子負債も重要です。
清原氏はネットキャッシュがマイナスの企業は、投資対象に入れていないとのこと。
わたしはそこまでのことはしませんが、「ネット有利子負債/経常利益(借金が稼ぎの何年分あるのか)」を見て、競合よりも高い企業は、投資対象から外したり、投資額を減らそうと思います。
キャッシュがない企業は、他社に配当政策で他社に見劣りするし、チャンスで攻めることができない。増資する確率も高くなります。
まさに「極洋」がそうでした。複利のチェックチャート(上の図)はすごくいい形をしていたのに、「ネット有利子負債/経常利益」が異常値だった。結果、借金を返すために増資をし、株価が下落。期待していた銘柄でしたが、結局、ほぼ同値で撤退しました。

それから配当政策も重要。最近、累進配当(毎年配当額を増やす方針)を打ち出す企業が増えてきましたね。配当性向にDOEを使う企業、10年配当額を減らしていない企業も、同等に考えていいと思います。配当利回りがサポートラインとして機能するので、こういう企業はポイントが高いです。

条件を外れるまでキープというのは、複利のチェックチャートの形が崩れるか、急激な株価上昇や定期的なバリュー算定の結果、割安でなくなるかですね。
清原氏は、2~3割上がったくらいで売らないでくださいとおっしゃっていました。3割利確を目安としていたわたしはグサっときました。
正直、2倍、3倍のイメージは持てないのですが、せめて4~5割を目指したいと思います。それもあって、1週間の単位で銘柄をあまり動かすべきでないと思った次第です。

2つ目の「暴落時に思いっきり資金を投じる」ですが、もうこれに尽きると思います。清原氏が大きく儲けたのもこれですし、財を成した投資家は皆こういう場面で勝負したのだと思います。
今年は、信用買いにトライしていますが、きっとこの訓練が役に立ってくれることと思っています。
あとは度胸、メンタル、メンタル、メンタル。
メンタルを担保するための健康づくりが重要ですね。

暴落なんてめったに来るものではないので、当面は、一つ目の複利銘柄戦略を徹底しようと思います。
つまり、複利銘柄でないものを整理する、大きめの調整があったときに複利銘柄を追加する。

平時から、日経新聞と四季報オンラインを活用し、複利銘柄の目利き力を鍛えていきたいと思います。
それでは、ちょっと時間が空くかもしれませんが、次回は伝説の投資家になってお会いしたいと思います。


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