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麻雀の満貫未満の点数の覚え方

こんにちは。日本プロ麻雀協会の木村尚嵩です。

ツイッターで点数計算が話題だったので、あとnote使ってみたかったので、昔麻雀をほとんど知らない人に教えて好評だった、簡易的な満貫未満のアガリ点数の覚え方を書いてみます。

点数計算が分かる人には全く意味がないのですぐに閉じましょう。

また、おそらく覚えやすくなってるとは思いますが、この記事を読んだら余計わからなくなったなどの苦情は受け付けませんので、よろしくお願いします。

この覚え方はフリー雀荘などで、満貫未満の大抵のアガリ点数を自分で言える程度に、「頻出するアガリ点数」がわかることを目的にしています。したがって、60符以上の点数は省略しています。

あくまで、麻雀のルールと役は分かるけど点数計算が曖昧な人が、フリー雀荘で一人で打てるようになるためのショートカットです。

もし、麻雀プロ試験などを受験予定の方は、ご自分でさらに勉強する必要があります。この記事を読んで点数計算に興味が出たら、色々と調べて覚えてみましょう。この記事を読むと他の点数も覚えやすくなるとは思います。

覚え方のポイントは、何符何飜は何点という考え方をせずに、アガリ役と門前か鳴いているかでグループ分けしてランクアップすると考えるところにあります。

前置きと言い訳が長くなりましたが、早速覚えていきましょう。


子のロンアガリ点数の覚え方

頻出する満貫未満の子のロンアガリ点数から覚えていきます。符計算という言葉を良く聞くと思いますが、いったん忘れましょう。

以下の表をご覧ください。

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符の代わりにランクという名称を使っていますが、覚えやすくするために数字を排除したグループ名なので、名称は覚える必要はありません。行ごとにグループになっています。

同じ飜数で3種類の点数があり、グループの上から順に点数が上がっていることを理解しましょう。

実際は他にもあるのですが、頻出する満貫未満の点数は9パターンだけで、3900を除き、ランク別に見て1飜増えるごとに倍になります。まずは、この表だけ覚えてしまいましょう。

表の見方は、飜数を数え、自分のアガリ役から対応するランクを見つけます。次に、後述するランクアップポイントの合計によって、アガリのランクがAなのかBなのか、またはCなのかどうかを考えます。

以下でランク(グループ)にどのようなアガリが当てはまるか見ていきます。

・ピンフのロンアガリは必ずAになる

・鳴いたアガリはAが基準になり、そこからポイントの合計によってランクアップする

・ピンフとチートイツを除く、門前でのアガリはBが基準になり、ポイントの合計によってランクアップする

・チートイツは必ずCになる(チートイツは特例で5飜以上で満貫。チートイツのみはランクCの1飜の点数になる)

と、なります。


要点をまとめると

・ピンフ→A

・ピンフとチートイツ以外の門前役→Bからランクアップ

・鳴いてる→Aからランクアップ

・チートイツ→C

これだけです。


次はランクがどのように上がるかを覚えていきます。少々覚えることが多いですが、難しくはないので、ゆっくり覚えましょう。


ランクアップ(テンパネ)の仕組み

麻雀のアガリのメンツやアタマにはランクアップポイントが付与されています。

このポイントが一定以上貯まると、同じ飜数でAからBに、BからCに点数がランクアップします。これは通称テンパネと呼ばれています。

付与ポイントは以下の通りです。

2ポイント: 役牌or自風牌or場風牌がアタマ、2〜8牌のポン、カンチャン、ペンチャン、シャボのロンアガリ、ツモ

4ポイント: 2〜8牌の刻子(アンコ)、19字牌のポン

8ポイント: 19字牌の刻子(アンコ)、2〜8牌の明カンと加カン

16ポイント: 2〜8牌の暗カン、19字牌の明カンと加カン

32ポイント: 19字牌の暗カン

以上のポイントの合計が、自分のアガリの基準ランクから見て、12ポイント以上で1ランク、22ポイント以上で2ランク、32ポイント以上で3ランク上がります。

また、3ランクアップ以上は上の表では説明しきれないので、この記事では割愛します。


例題: 自分のロンアガリが以下の門前の役牌のみだとします。表を参照しながら何点か考えてみましょう。

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解答: 1600点

門前のピンフとチートイツ以外のロンアガリはBランクが基準になると前述しました。Bの1飜は1300点ですが、今回はランクアップポイントが多そうなので足し算してみましょう。

カンチャン待ち2pt+役牌アタマ2pt+字牌のアンコ8ptで合計12ptあります。

12ptあるとランクが一つ上がりますので、BからCになり、1600点のロンアガリとなります。


最初は難しいと感じるかもしれませんが、自分で点数を考えているうちに、ランクアップ(テンパネ)しているかどうかはすぐにわかるようになっていきます。

ここまで覚えれば、満貫未満の大抵の子のロンアガリの点数は自分で申告できるはずです。

次は子の満貫未満のツモアガリを見ていきましょう。


子のツモアガリ点数の覚え方

ツモアガリも基本的にはロンアガリの覚え方と同じです。ただし、アガリ役の対応するグループ(ランク)が変わるので注意してください。

以下の表をご覧ください。

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まずはこの表を覚えます。

次に、対応するアガリを、ロンアガリの項目で覚えたようにグループ分けしていきます。

・ピンフのツモアガリは必ずBになる(ピンフツモは特例で5飜から満貫。ピンフツモの2飜はBの1飜を参照する)

・門前でも鳴いていても、ツモアガリはAが基準になり、そこからランクアップする

・チートイツは必ずCになる(チートイツツモはCの2飜を参照する)

要点をまとめると

ピンフツモ→B

ピンフとチートイツ以外のツモアガリ→A

チートイツツモ→C

と、なります。


以上で、子の満貫未満のアガリ点数の覚え方は終了です。


次は親のロンアガリとツモアガリですが、下に表を載せて置きます。覚え方と対応するアガリ役は、子のアガリと同じです。子の点数を覚えたら、親も覚えましょう。

満貫未満の親のロンアガリ

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満貫未満の親のツモアガリ

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おわりに

ここまで覚えれば、フリー雀荘で点数計算でつまずくことなく遊べるようになると思います。

満貫以上は別に覚える必要はありますが、飜数のみなのですぐに覚えられるでしょう。

また、出現頻度は低いですが、この記事に載せていない点数も存在します。

レアな点数も先に勉強しておくとベターですが、フリー雀荘のお客様でも点数申告が完璧で無い方は多いです。

そういった点数は店員さんや、詳しいお客様に教えてもらうか、ネット麻雀などで遊びながら覚えれば十分だと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。もし不明な点があればツイッターのリプライやDMで受け付けます。










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