ザンベア

ダメだ…集中できない…

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ダメだ…集中できない…

最近の記事

嘘の夢の話 7月22日

机に向かって文章を書いている。机の上にはPCとノートがあり、その両方に同じことを書こうとしているのだが、なぜか両者の内容に差異が生じてしまう。一方の文章をそっくりそのまま書き写そうとしても、誤字や改行位置の違いがまず発生し、最終的には全く違う文章になってしまう。何度やり直しても同じことが起きるので疲れ果て、机に突っ伏してそのまま眠ってしまう。 夢の中でも私は同じように机に向かっている。でも今度は机上にPCしかなく、私は集中して文章を書くことができる。問題なく最後まで文章を書

    • 嘘の夢の話 7月21日

      視力検査を受けている。双眼鏡みたいな器具を覗き込み、そこに映っている気球を見るタイプのやつである。景色がぼやけたりクリアになったりするのを眺めているうちに、私はなぜか自分がその気球に乗っているような錯覚を覚え始める。 視力検査を受けている視点からだとあの気球は割と低い位置に浮かんでいるように見えたが、実際はかなり空高く飛んでいるようだ。眼下には草原が広がり、遠くの方には森や山も見える。美しい景色に見とれていたのも束の間、私は強い不安に襲われる。自分はこの気球にたった一人で乗

      • 嘘の夢の話 7月20日

        空に大きな虹が架かっている。きれいなのでスマホで何枚か写真を撮ったのだが、後からその写真を見返してみると、そこに虹は写っていない。写っているのは水中にうごめく海藻のような黒くてもやもやしたものである。怖くなって写真を消そうとするが、何度やっても一枚だけゴミ箱から勝手に復元されてしまう。 気付くと私は実家におり、私が操作するスマホを母が肩越しに覗き込もうとしてくる。画面にはあの海藻のような写真が依然表示されており、私はそれを「見られてはいけない」と思ってとっさに隠す。この「見

        • 嘘の夢の話 7月19日

          学校で水泳の授業を受けている。今日は25メートルのタイムを計る日で、私たち生徒はプールサイドに並んで順番に25メートルを泳いでいく。じきに自分の番がやってくるが、急に泳ぐのが嫌になって列の最後尾に回り込む。するとそこはもう学校のプールではなくなっていて、私は街中にある行列に並んでいる。私だけが相変わらず水着姿なので恥ずかしい。 改めて周囲を確認してみるとそこは閑静な住宅街で、行列ができるようなお店があるような感じではない。行列の先頭の方に目をやると、ボロアパートの二階にある

        嘘の夢の話 7月22日

          嘘の夢の話 7月18日

          暑いので窓を開けて寝ていたら、外から何羽もの鳥が部屋に入ってくる。しかも鳥たちは私の部屋に入った途端に苦しみ出し、数秒もたたないうちに息絶えてしまう。ベッドの周りに鳥の死骸が散乱し、それを片付けなければと思うが、眠気と面倒くささで体が動かない。 そのままベッドに横たわっていると、部屋の扉が開く。そこには、聖子ちゃんカットというのか、昭和のアイドルっぽい髪型をした女性が立っている。彼女は部屋の中に入ってきて、火ばさみを使って鳥の死体を片付けていく。全ての死体を回収し終わると彼

          嘘の夢の話 7月18日

          嘘の夢の話 7月17日

          実家の庭を掘っている。しばらく掘り進めていると、地中から犬が出てくる。死体や白骨ではなく、生きた生身の犬が穴が這い出てきて、そのまま家の外へ走っていく。その後も場所を変えていくつか穴を掘ってみたが、やはり同じように犬が出てくる。いずれも見た目にはこれといった特徴のない雑種犬で、地中にずっと埋まっていたのが嘘のように元気に駆け出していく。 うちでは犬を飼っていたこともないのになぜこんなことになっているのか考えてみると、一つ思い当たる節がある。十年以上前のことだが、家の前の道路

          嘘の夢の話 7月17日

          嘘の夢の話 7月16日

          池袋駅に向かうためタクシーに乗るのだが、何をどう間違ったのか竹林に連れて行かれてしまう。私もぼんやりしていたので、車を降りてタクシーを見送ってからようやくここが池袋ではないと気付く。辺りを見渡しても何もないので、仕方なく竹林の中へ入る。 しばらく進むと、竹林の中にの平屋が立っている。入り口から中を覗いてみると、そこで劇団員らしき人たちがお芝居の稽古をしている。声をかけるでもなくただ立っている中を見ている私を不審に思ったのか、一人の男性がこちらにやって来て「どうかしましたか」

          嘘の夢の話 7月16日

          嘘の夢の話 7月15日

          以前からファンだった漫画家の先生と直接会って話している。私は緊張と興奮でしどろもどろになりながら、どれだけ先生の作品が好きかを熱っぽく語るのだが、先生はその間ずっと手元のスマホをいじっており、返答も上の空な感じである。やっぱり迷惑だったかと思い立ち去ろうとすると、先生は私を引き止め、スマホの画面を見せてくる。 そこには、袈裟を着た3人の坊主がこちらに背を向けて真っ暗な空間に座っている動画が映っている。彼らの前には洗濯竿のような横長の棒が顔の高さに設置されている。こちらからは

          嘘の夢の話 7月15日

          嘘の夢の話 7月14日

          宅配ピザを頼むが、一向にピザが運ばれてこない。私は落ち着きなく部屋を歩き回り、何度も時計を確認する。外からバイクの音が聞こえてこないか耳を澄まし、家の前に出て通りを見回してみたりもする。 どれくらい時間が経ったか、ようやく家のインターホンが鳴る。急いでカメラを見に行くと、そこにはどう見てもピザの配達員ではない、黒いスーツを着たおばさんが立っている。がっかりして通話を切ろうとするが、おばさんは必死そうに何かを訴えかけてくる。しかし彼女の言っていることは「あそこのピザ屋は土が悪

          嘘の夢の話 7月14日

          嘘の夢の話 7月13日

          ふと見かけた銭湯に入ってみると、ロッカーの鍵がカードキーである。そのカード自体まるでSDカードのように小さいので、気をつけないとすぐに流されてしまいそうだ。私はカードをタオルに包み、失くさないよう用心しながら浴場に向かう。 浴場は広くがらんとしており、妙に天井が高い。平行四辺形の天窓がいくつも並んでいて、そこから昼の日差しが差し込んでくる。体を洗い、天井からの光を浴びながら湯船に浸かっていると、知らない老人に話しかけられる。彼は大学で遺伝子組換え作物の研究をしていると言い、

          嘘の夢の話 7月13日

          嘘の夢の話 7月12日

          数ヶ月前に退職した先輩と久しぶりに会うのだが、彼はなぜか隻眼になっている。しかもそれを眼帯で隠したりもしておらず、空っぽの眼窩から顔面の筋組織が露出しており、たまにそこから透明で粘り気のある分泌液がしたたり落ちてくる。一体何があったのか気になるが、それについて質問するのは無神経に思えて、あえてそれには触れずにいようと決める。 そこから何がどうなったのかわからないが、気付くと私は先輩の目の空洞の中に醤油を注ぎ込んでいる。醤油差しを傾けながら自分でもやばいことをしていると思って

          嘘の夢の話 7月12日

          嘘の夢の話 7月11日

          道で一匹の黒猫を見つける。何か食べ物をあげようと思ったが、私はバターしか持っていない。それでも何もあげないよりはマシなので、1cm角くらいにちぎったバターを猫に与える。しかし猫は、不審そうにバターに鼻を近づけてくんくんやったあと、口をつけずに歩いて行ってしまう。 私は地面に転がるバターを足で潰して広げる。ちょうどアスファルトにバターを塗っているような格好だ。するとさっきの猫がやって来て、地面に擦り込まれたバターをぺろぺろ舐めはじめる。こうなると無防備なもので、いくら撫でても

          嘘の夢の話 7月11日

          嘘の夢の話 7月10日

          些細なきっかけから幼なじみの友人と喧嘩になる。子供の頃ですらここまでではなかったというくらいお互い感情的になっており、いよいよ双方手が出そうになったところで、友人のお父さんが家に帰ってくる。私たちは一旦は喧嘩を止めるが、当然腹の虫は治まっていない。 気付くと私は、友人の父が運転する車の後部座席に乗っている。助手席には友人も座っているが、誰も口を開こうとしない。カーステレオの電源は点いていないはずなのに、車内にはドボルザークのユーモレスクが流れている。しばらくして、私と友人は

          嘘の夢の話 7月10日

          嘘の夢の話 7月9日

          四方の壁が全て障子でできている部屋で目覚める。正面の障子には、二人の人がテーブルを挟んで向かい合っている影が浮かんでいる。彼らは非常に深刻なトーンで何かを話し合っており、その話を聞きたくなくて布団に潜る。しばらくして布団から顔を出すと、正面の障子にはもう何も映っておらず、代わりに左側の障子に同じ二人組のシルエットが見える。彼らはやはり同じように何かを話し合っているので、私は再び布団の中に顔を埋める。 続いて外の様子を窺うと、今度は後ろの障子に彼らの影がある。だが、向かって左

          嘘の夢の話 7月9日

          嘘の夢の話 7月8日

          ビジネスホテル風の簡素な宿に宿泊している。ここがどこかはわからないが、日本でないことは確かだ。その証拠に、ホテルの窓から見える月は鐘のような変な形に欠けている。私は部屋に備え付けの小さな冷蔵庫を開ける。その中にはペットボトルが何本か入っており、私は紅茶飲料らしきパッケージのものを取り出して飲む。それは午後の紅茶をさらに甘くしたような味で、よほどの甘党でなければ好んでは飲まないだろうという味である。 だが、それを半分ほど飲んだあたりから、私は奇妙な陶酔感を覚え始める。酒や煙草

          嘘の夢の話 7月8日

          嘘の夢の話 7月7日

          ブーンという虫の羽音がずっと聞こえている。だが、虫そのものの姿は全く見当たらない。頭のすぐ後ろで音がし、すかさず振り返ってみてもそこには何もいない、というようなことが続く。 羽音はしばらく部屋中を飛び回っていたが、次第に窓の方からのみ聞こえるようになる。私は窓の前に立ち、カーテンを開ける。すると、かなり古い機種のiPodがサッシのところに置いてあり、そこから虫の羽音が流れている。私は音を止めようとするが、iPodの停止ボタンは反応しない。それどころか勝手にどんどん音が大きく

          嘘の夢の話 7月7日