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Assessments of dietary intake and polygenic risk score in associations with colorectal cancer risk: evidence from the UK Biobank

  1. 本研究の学術的背景は、大腸癌の発生リスクにおける遺伝子と食事摂取の相互作用を探ることでした。具体的には、高遺伝子リスクを持つ個人において、健康な食事習慣の遵守が大腸癌リスクの軽減に寄与するかどうかを調査しました。

  2. 本研究の目的は、大腸癌リスクへの食事摂取と遺伝子リスクの関連を明らかにすることでした。そのために、World Cancer Research Fund(WCRF)の食事推奨事項と、大腸癌リスクへの11つの食品の影響を組み合わせて、大規模な前向きコホートデータを用いて分析しました。

  3. 本研究は、大腸癌の発生における遺伝子要因の重要性を踏まえ、遺伝的に感受性がある場合の食事摂取と大腸癌リスクの関連性についての研究を行いました。以前の研究では、1つの遺伝的変異のみを考慮して食事の影響を調査していましたが、本研究では複数の遺伝的変異を組み合わせたポリジェニックリスクスコア(PRS)を作成しました。

  4. 本研究では、大腸癌リスクと食事習慣の関連性を明らかにしました。WCRFの推奨事項に従わない低い食事遵守度や大腸癌リスクの高い食事スコアが、大腸癌リスクと関連していることが示されました。また、98の遺伝的変異を組み合わせたPRSも大腸癌リスクの予測に有用であることが示されました。さらに、高遺伝子リスクを持つ個人が食事習慣も悪い場合、大腸癌リスクが2倍以上増加することが分かりました。

  5. 本研究の有効性は、複数の食事指標を用いた大規模な前向きコホートデータの分析によって明らかにされました。また、高遺伝子リスクを持つ個人においても、健康な食事習慣が大腸癌リスクの軽減に寄与することが示されたことも本研究の有効性を支持しています。

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