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PØRTAL-電子版-

【PØRTAL DIGITAL】インディミュージック・ZINE『PØRTAL』のコンテンツをウェブ用に編集した電子版。インタビュー、コラムなどいつでもパソコン、スマホ、タブレット…
電子版では過去のアーカイブとインタビューなど一部のコンテンツ。限定のポッドキャストなどを視聴可能で…
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英国滞在記(Mick Trouble編)

PØRTAL ARCHIVES■G is for Gemini(2023) もうすでに英国に滞在していないが常々心の中に英国への憧れを持っている自分がこの人の事を取り上げるのはちょうど良いのではないかと思って取り上げたい存在がいる。 ということで今回は、多々僕がDJをしている時に流しているMick Troubleという人物に関して記事を書き進めていこうと思う。 このMick Troubleは、これまでに1枚の7インチシングルと2枚のアルバムを全てEmotional Re

【INTERVIEW】Pol―僕たちは常に音楽を愛しているわけで、兄弟であると同時に、ニューウェーブ・ミュージックやカルチャーで深く結びついてるんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE EIGHT(2022) オランダの兄弟ルーベンとマタイスによるニューウェーブ・デュオ、Pol。まだ日本で彼らに注目しているリスナーは少ないだろうが「comme ça’ (april 8th)」「Boys are」を聴けば、あなたはすぐに彼らのソーシャルアカウントをフォローするだろう。Saint Laurent、Gucci、Fendi、Valentino、Diorなどのモデルとしても活躍する一方で、70年代後半~80年代に起こった

【INTERVIEW】Leatherette―『Fiesta』は僕らが長年に渡って音楽的に達成してきた事のアーカイブのようなもので、まさにカラフルで、ムーディーで、予測不可能なアルバムだね。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE EIGHT(2022) ”時々ステージから降りて人を殴るようなシャイな5人組”による、ひねくれポストパンク・バンド Leatherette が遂にデビューアルバムをリリースする。先行シングル「So Long」はShameやSquidなどとも比較されるキャッチーでモダンなポストパンク曲で、間口の広い印象があったが。しかし、続くシングル「Sunbathing」はLeatheretteが如何にユニークで、本物の"ポストパンク"であるを

【INTERVIEW】Choir Boy―『Gathering Swans』という言葉は、天使が死んだ惑星に送られ、新しい世界のために白鳥を収集する、ディストピアのノアの箱船のストーリーを引用しているんだ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE FIVE(2021) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の真っ只中にリリースされたにも関わらず、シーンに大きな反響を呼んだ2ndアルバム『Gathering Swans』は間違いなく後世に残る名作である。楽曲は前作『Passive With Desire』よりドリーム・ポップ色が増しはしたが、これは方向転換などではなく個性をより明確に表現可能になったバンドの進化だ。まさにノーガードで打ち合うかの如くグイグイ攻めてくる個

【INTERVIEW】Fawns of Love―私たちは2人の間で折衷的な好みを持っているので、私たちの音楽を分類するのが難しいのは理にかなっていると思うわ。

PØRTAL ARCHIVES ■ISSUE FIVE(2021) 今や世界でカルト的な人気を獲得したDrab Majestyを筆頭に、The KVB、アイスランドのKælan Miklaなどシューゲイズ、ドリームポップに親和性をもつ、ダークウェイブ/ポストパンク勢が着々と若い世代からの支持を獲得している。 カリフォルニア州ベーカーズフィールドを拠点に活動するJenny Andreotti(ボーカル)、Joseph Andreotti(シンセサイザー、テナーギター)によるポ

英国滞在記 『Captured Tracks』

ニューヨークのブルックリンにあるCaptured Trackレーベル。僕が好きなレーベルの一つだ。ざっとここからリリースした代表的なバンドを上げるとDum Dum Girls、Blank Dogs、DIIV、Beach Fossils、Wild Nothing、Mac Demarco等、レーベルを意識せずに聞いていたらリリース元がCaptured Tracksだった、なんてことも結構あるかもしれない。 それほどまでにこのレーベルは現在のUSの音楽シーンにとって重要なバンドを発

【INTERVIEW】Korine―『TNWR』はオーディエンスがライヴで踊って、歌詞を覚えてくれるだろう…ってことを無意識に込めて作ってた。

Issue Six(2022)収録 Morgy Ramone(Vo)とTrey Frye(Synth,Bass)によるフィラデルフィアのシンセポップ・デュオKorineは今最も期待されているアーティストと言っても過言ではない。2017年秋に1stEP『Corsage』をリリースし、続いて2018年にBorn Losers Recordsよりフルレングス・アルバム『New Arrangements』をリリース。今年1月にはAudiotreeでパフォーマンスを披露するなど着実に

【INTERVIEW】Drab Majesty―僕らは神秘的でありながらニュートラルでいたいんだ。ジェンダー・ポリティクスにも人種にも興味がない。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE FOUR(2020)収録 Andrew Clincoの両性具有の分身であるDeb DeMureのソロプロジェクトとしてスタートしたDrab Majesty(ドラブ・マジェスティ)。現代の音楽シーンにおいて未来的な独創性を見事に確立したDeb DeMureのストーリー。

【INTERVIEW】Softcult ―"Softcultは私たちの活動形態であり、私たちが長い間言いたかったことをすべて堂々と言える声なのです"

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【INTERVIEW】Blushing―USシューゲイザー・シーンに突然現れた、4ADの意思を継承するニューフェイス。

PØRTAL ARCHIVES ISSUE ONE (2019)収録 近年のシューゲイズ・シーンに目を向けると原点回帰的なバンドを目にする機会が増えている。 このテキサスのオースティンを拠点に活動する女性ツインボーカル・4ピースバンドBlushing(ブラッシング)もその1つである。 かつて4ADに所属し、ジョン・フライアー(Jhon Fryer)プロデュースで1989年に『Scar』でデビューしたロンドンのシューゲイザーバンドLushを彷彿させるサウンドが魅力的なこのバン