初心

柔道の世界選手権が開催されています。

柔道、面白いですね!生まれ変わったら柔道をやりたい笑

なんとなく押しているなーと思っていても、一瞬の隙があると一本が決まってしまう。なんとも言えない緊張感です。
まさしく、技や体だけでなく心が整っていなければ勝てないということだと思います。

柔道日本代表監督の井上康生さんを皆さん知ってますよね?

井上監督の座右の銘は、

初心

です。
常に初心忘るべからず!ということを肝に命じているそうです。

井上監督に一度お会いさせていただいたことがあって、井上監督はサインにはいつも初心と書き添えているそうです。僕も「初心」と同じように書き添えていただきました。

なんとも達観しているオーラを放っていて、イケイケどんどんの情熱タイプというよりは、静寂のオーラを放っています。
でも、語られる言葉の1つ1つには惹きつけられる独特な雰囲気を感じました。

もちろん、心の中では日本柔道再興の道を誰よりも熱く持っておられるのですが、日本人らしい心乱さない静かな、まさしく柔道家を体現されている気がします。
その美しい心があってこその、あの美しい、お手本のような内股があったんでしょうね。

初心

大事にしなければならない。
以前にも、新潟県のハンドボール指導者と話をしている中で、あれこれ指導に迷って、何からやるべきなのか、取り組むべきなのか、見えなくなるときがある!という話が出ました。

そのときに、僕が心に響いた言葉がありました。

初心に帰る

という言葉でした。

初心という家を出て、独り立ちして、あれこれ学び知識をつけることによって、より自分のスタイルというものを追求してしまいたくなります。他の人とは違う何かを求めてしまいます。

けれども、僕たちが現役の頃、指導者である先生方はどんなことに厳しさをもっていたのか。

振り返ると、あんなことで怒られたな、と思うことは多々あります。
でも、そこが一番重要だ!ということだから、先生方は厳しさをもって僕たちに伝えようとしていてくれたのだと思います。

その先生、恩師に教えてもらったことが僕たちの帰るべき家なのかもしれません。

時代は止まらず流れます。時代が流れるということは、その時代を生きる人間も変わります。人が変われば、環境も変わります。全く昔と同じということにはなりません。
でも、その中でも揺るがず変化しないものもあるはずです。

いま一度、僕が指導していただいた原点に戻ってみようと思いました。

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