見出し画像

仕事つくる#9 薪工場2.0へ(中巻)

やあ、私です。
前回ご紹介した宮本武蔵生誕の地美作市には、「武蔵の里」という清酒がございます。やや辛口で、最後にレモンのような酸味がほのかに残るのが特徴。あわくら温泉元湯でお取扱いがございます。また、道の駅あわくらんどでご購入いただけますので、西粟倉村にお立ち寄りの際は是非!

私は嫁の父へのお土産にいつも使っています。


**********
さて、本日は前回(薪工場2.0へ 上巻)に続き薪工場をどのようにアップデートしていくかをシコシコと書き進めていく。前回は玉切り台を新たに増設し生産効率アップをはかる戦略を書いたが、今回はラックの置き場所を工夫することで生産効率アップにアプローチしていきたいと思う。


ラックの置き場所の変更

まず、現状のラックの置き方はこのようになっている。

イラストのように、割った薪がそのまま台にのるようになっていて、台の向こうのラックに積んでいくイメージ。一人の時は台に溜め込んでおいていっぱいになったらラックに積んでいくし、二人掛かりの時は割れたらすぐにもう一人がラックに積んでいく。この配置だと、二人掛かりの時は非常にテンポよくラックに積めるのだが、一人作業の時は体を移動させなければならずロスが生まれる。

そこで、ラックの置き場所をこのように変更してみるとどうだろうか。

一見やりづらそうな位置なのだが、バスケットボールのピポットように右足を軸にして体の向きを変えることで、移動しなくても薪が積めるようになる。また、薪割り機は全開までプレスしてから元の状態に戻るまでおよそ10秒ほどかかるため、その間に薪を積む作業をしてしまうのが最も効率がいい。ただ、この位置にラックを置くためには現在薪割り機をおいている古屋では狭すぎるため、玉切り台設置を皮切りに全体を移動させる必要がある。少々大掛かりな変更になるがチャレンジしてみたい。

以上、1)支出における人件費の圧迫を改善するための生産効率アップに向けて、玉切り台設置とラックの置き場所の変更の2つの作戦を決行したいと思う。


2)夏場の仕事量が少ない
この問題は非常に根深い。なぜこのようなことが起こるかというと、薪を大量につくる時期が7月までであることに由来する。当工場では冬場に極力乾燥させた薪を使用できるように7月までにその備蓄を終えるようにしている。なぜ7月かというと梅雨が明けて日差しが最も照りつける7月8月が最も薪が乾燥しやすいからだ。
また、夏場は気温が高いため、お客様の方での熱需要が少なくなる。それにともない薪使用量やボイラーの稼働台数が減少するため、需要側での作業も減ってしまうわけだ。

では、薪工場の稼働日をシンプルに減らせばよいのではないか?

単純に考えるとこの方法が最も手っ取り早いが、薪工場で働かれている3人中2人が当事業一本で生活されているため、そういうわけにはいかないのだ。1)の取り組みで生産効率をあげた分これまで以上に夏場の作業が減少することも想定し、もう一本売上をつくれる商品を模索しなければならない。

家庭用薪の製造スタート

そこで、今年は夏場の余った時間を使い家庭用薪をつくりたいと思っている。西粟倉村の薪ストーブユーザーは結構多く、20件くらいはあるのではないかと思われる。その大半が燃料問題で困られているというのを小耳に挟んだので、薪工場としてこの問題に取り組むのは意義のあることではないかと思うのだ。また、現代はネット販売も手軽にできる時代。ポータルサイトをつくり家庭用薪のネット販売をしても面白いかもしれない。ここについてはリサーチ不足なので、後日じっくり戦略をたてる必要がある。

木灰を売る

もう一つ、世間では木灰の需要も高い。以前noteにまとめたが、メルカリでは平均して1,600円/10kgで取引されていて、メルカリ以外でも楽天などのネット通販でも相当量の取り扱いが確認できた。ちなみに、ボイラーから排出される木灰には燃え残りの炭が混ざっていたりするので、商品として販売するためには篩にかける必要がありそうだ。

いづれにせよもう一つ仕事をこしらえて売上を立てられるようにする必要性を感じている。読者の方でいいアイディアがあれば是非とも教えてほしいです!

本日はこの辺で、

ではまた。

👇株式会社sonrakuでは視察の依頼を受け付けています。循環型社会に向けた地道な取り組みをご案内させていただきます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?