見出し画像

「廉価で優秀な車の製造」という旗印を立てて、嵐の海に出帆するのであります

Mr Handa パイプが詰まって全く出力が出来ない!!(英語)

オランダのプリンターメーカーより導入した建設用3Dプリンター
日本に現存するロボットアーム型3Dプリンターの最大出力サイズは2㎡
今回セレンディクスが導入した建設用3Dプリンターはその30倍の60㎡を出力できる。

そう!秋にプロダクト試作を行う慶応大学の益山先生が設計している49㎡の一般住宅「Fijitsubo」モデルが一体成型で出力できるサイズである。

また45度というオーバーハングというセレンディクスには欠かせない急な角度も出力が可能。

セレンディクスのコンソーシアム参加企業で既に7台導入計画があり最初の1台である。

6月16日より出力開始
一発で出力は「成功」
無事にテレビ撮影も終わった。

しかし

次のステップ
「新しい3Dプリンターのインク」テストへ進んだ

パイプにコンクリートが詰まって出力できない
パイプを流せるよう水分を増やす
やっと出力出来た
しかし
水分が多すぎてどろどろのアイスクリーム
全く3D造形ができない、、、、

急遽3ヶ国ZOOM会議を行う
様々な言語が飛び交う
共通言語は「英語」だが3Dプリンターは始まったばかりの技術なので「共通の技術言語」さえ国が異なれば通じない

新しいプリンターインクの出力テストで1週間無駄につぶした。
少し、、、、疲れた
そうだ 明日は日曜日だ
少し環境を変えよう、、、

出力テストは愛知県小牧で行っている
愛知県といえば「世界のトヨタ」だ
名古屋市内にある「トヨタ産業技術記念館」に遊びに行った。

トヨタの祖業である自動織機を視察する
そして
現在のトヨタのもととなる「自動車開発」の起ち上げストーリーを視察
自動車開発の視察を始めて最初の言葉が書いてあった。
材料問題を解決せずして自動車の製造に取り掛かる事は、土台を作らずして家を建てるようなものであります。(トヨタニュース9号1936年11月)

この言葉は飯田の「こころ」に刺さった。

そしてどんどん素晴らしい言葉が続く
「議論を先にすることをやめた」

「機械は人間と一体となって完全になる」

「常に進んだものを用い進んだものを発明しよう」

「開発から販売までわずか9ヶ月」

「販売のプロの招聘」
自動車の開発・生産とともに、その販売の重要性に当初から気づいていた。思わず心当たりの方にこの言葉の写真を直接メッセージした。

「トヨタ産業技術記念館」
非常に素晴らしかった。

我々の行っている苦労に対する「答え」が沢山有った。

翌日、出力テストを再開する。
んんん やはり答えは変わらない
上手くいかない
しかしセレンディクスはスタートアップである。
スタートアップの存在意義は課題解決である

階段の昇る段を1段落とそう

そしてその間に新しい次の可能性の準備を行おう
瞬時に次の手を実行に移す

スタートアップはトライアンドエラーの繰り返し
1つの事に「執着」しすぎると新しい世界は見えない
「美しい3D造形だ」「beautiful」
現場に笑顔が戻る

どんどんSphereの壁が積みあがる

日本で果たして大衆車が出来るのであろうか?
3年前の多くの人々は
ほとんど不可能であると考えていました。
(トヨタニュース10号)1936年11月

さぁ!!次のステップに行くよ(笑)

PS:日本に最初に火縄銃が届いたときのように3Dプリンター住宅を創る為、最初の技術者3人が生まれてきている。
素晴らしい光景だ

To Be Continued...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?