ビルマ語の先生に気になること聞いてみた!!
はじめまして。大阪大学外国語学部ビルマ語専攻1回の横山萌花です。
ビルマとはミャンマーの旧国名です。私がミャンマーやビルマ語に興味を持ったのは、アウンサンスーチー氏の自宅軟禁や軍事クーデターなどの報道をテレビで見たことがきっかけです。それを見て、何故そのようなことになったのか、ミャンマーとはいったいどんな国なのかについて興味を持ち、ビルマ語を学ぶことにしました。まだ入学して3カ月弱ですが、ミャンマーは良い面でも悪い面でも日本とは違う点が多く、学びがいのある国だなと感じています。
そこで、皆さんにもビルマ語専攻について知ってもらいたく、今回ミャンマーについて研究をしている池田一人先生にインタビューをさせていただきました。
目次
1.なぜ大阪大学の教員に?
2.なぜミャンマーの研究を?
3.社会に出たとき、学生はミャンマーの授業をどのように活かすべき?
4.ビルマ語専攻の学生の就職先は?
5.ミャンマーの1番の魅力は?
6.大学生のうちにしておいたほうが良いことは?
1.なぜ大阪大学の教員になりましたか?
そもそも、教員というより研究者になりたかったんです。ビルマを研究するために。その時、たまたまビルマ研究の教員を公募していたのが大阪大学でした。そこで応募して採用してもらった、という形です。
2.なぜミャンマーの研究をすることにしたのですか?
もともとビルマの歴史に興味がありました。タイとビルマの間に位置するカレン族の難民問題について勉強していた時、その背景事情を知るため民族問題についても勉強するようになりました。すると、自然と民族問題のほうに興味が出てきたためこのまま研究の道に進もうと決心しました。
3.社会に出たとき、ビルマ語専攻の学生はミャンマーに関する講義をどのように活かすべきだと考えますか?
ミャンマーは2011年に民主化をし始めましたが、2021年に国内でクーデターが起きてしまいました。民主化をしていた10年間においては、日本企業がミャンマーに進出したため、ミャンマーで働くことも容易でした。しかし、現状ではミャンマーで働くことは難しく学んだビルマ語を直接仕事に活かせる人はそう多くないと思います。しかし、ビルマ語話者は東南アジア各地に多数存在し、最近では多くのミャンマー人が日本で生活をしています。この先、ミャンマーもベトナムのようにますます多くの人が労働を求めて日本に来ることが予想されます。その際にぜひ学んだビルマ語を活かしてほしいなと思います。また、外国語を学ぶということは自分の視野を広げるということにも繋がります。ビルマ語を学び新たな視野で物事を見つめてほしいなと思います。
4.先ほど、ミャンマーに直接結び付く仕事に就くことは難しいというお話がありましたが、過去の先輩はどのような企業に就職しましたか?
エースコック株式会社やミャンマーと関係がある鉄鋼会社で働いている人がいたり、高校の先生や銀行員、公務員になった人がいたり…本当に千差万別です。
5.先生にとって、ミャンマーの1番の魅力はどこですか?
いろいろありますが、あえて言うならミャンマーの歴史ですね。未だにミャンマーの歴史は謎が多く“歴史研究のフロンティア“ともいうことができます。もちろん、ミャンマーの人たちの温厚な性格も大きな魅力です。
6.最後に、大学生のうちにしておいたほうが良いことはなんだと思いますか?
もちろん、勉学にも励んでほしいですが、それ以外のことでいうならば海外旅行です。就職後は自由に旅行することが難しいので大学生の今が一番時間の余裕があるので今のうちに旅行に行くことをお勧めします。東南アジアは旅費が安く済むのでいいですよ!!
まとめ
ここまで、インタビュー記事を読んでいただきありがとうございました。
今回のインタビューを通して、普段なかなか聞くことのできない話を聞くことができ、大変有意義な時間になりました。大学生活は今までの生活とは異なり自分の自由時間が多いので、その時間を有効活用して、勉強を頑張ることはもちろん、海外旅行にいったりして良い思い出を作りたいなと思います。
最後になりますが、池田一人先生、この度は貴重なお話をありがとうございました。
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