大阪大学「学問への扉(現代社会における情報とメディア)」教員インタビューnote

大阪大学「学問への扉(現代社会における情報とメディア)」の受講生が、大阪大学の教員にイ…

大阪大学「学問への扉(現代社会における情報とメディア)」教員インタビューnote

大阪大学「学問への扉(現代社会における情報とメディア)」の受講生が、大阪大学の教員にインタビューをした内容を紹介するnoteです。2020年度からスタート。問い合わせ先:村上 正行( murakami.masayuki.celas + @ + osaka-u.ac.jp )

最近の記事

なぜ音楽・音を突き詰めるのか

こんにちは。大阪大学法学部国際公共政策学科1年の石井悠理です。 総合大学の利点の一つは、自分の専攻分野とは異なる分野の研究をしている先生とお話しできることではないでしょうか? そこで、今回私は形式を重んじる「法学」とは反対とも思える、感覚的で自由なアート・音楽の研究をしていらっしゃる大阪大学大学院人文学研究科助教の鈴木聖子先生にインタビューを行いました。 先生について―なぜ大学の教員になられたのですか?  小中高の先生っていうのは、なりたいっていう人が教員免許を取ります

    • 過去を学ぶことでわかるこれからの生き方

      こんにちは、外国語学部の白井です。皆さんは、グローバルヒストリーという言葉を聞いたことがありますか?国際化が進んだ現代ではさまざまな文化や背景の理解がより必要となり、広い視野を持って考える力がさらに重要となりました。その中で、グローバルヒストリーを学ぶということは多角的に見る力を培うのに非常に効果的です。 今回は、グローバルヒストリーについて研究なさっている秋田 茂先生に、研究内容や文系の勉強の意義についてインタビューをしましたので、その内容をご紹介します。 Q1 研究内

      • EU法ってそもそも何?!

        皆さん初めまして、大阪大学法学部国際公共政策学科1回生の内海聡介です。 突然ですが、皆さんはEU法というものを知っていますか? EU法とは皆さんの知っているEUという国際機関において適用される法律のことです。私はEU法がEUに加盟している各国の独自の法律とどのように異なっているのかに興味がありました。 そこで日本でも数少ないEU法の研究者である大阪大学法学部国際公共政策学科准教授の西連寺隆行先生にEU法がどのようなものなのか、お話をお聞きしました。 ―なぜEU法を学ぼ

        • ビルマ語の先生に気になること聞いてみた!!

          はじめまして。大阪大学外国語学部ビルマ語専攻1回の横山萌花です。 ビルマとはミャンマーの旧国名です。私がミャンマーやビルマ語に興味を持ったのは、アウンサンスーチー氏の自宅軟禁や軍事クーデターなどの報道をテレビで見たことがきっかけです。それを見て、何故そのようなことになったのか、ミャンマーとはいったいどんな国なのかについて興味を持ち、ビルマ語を学ぶことにしました。まだ入学して3カ月弱ですが、ミャンマーは良い面でも悪い面でも日本とは違う点が多く、学びがいのある国だなと感じ

          阪大教員、研究者、医師の三足のわらじを履く先生にお話を聞いてみた

          こんにちは。大阪大学医学部保健学科放射線技術科学専攻の澤瑞希です。 今回、学部でお世話になっている鎌田佳宏先生に大学教員、研究、医療現場についてお話を伺いました。その内容をご紹介します。 ・教員について 大学教員になろうと思ったきっかけは何ですか。 気がついたらなってたというのが正直な所で、もともと消化器内科医で、大学院で研究して、研究した後はまた医者になって病院に戻ろうかなと思っていました。けど、結局大学院で後輩の指導しているうちに、研究で大学に残るような感じに

          阪大教員、研究者、医師の三足のわらじを履く先生にお話を聞いてみた

          英文学の魅力と学び

          こんにちは。外国語学部英語専攻1年の甲上史花です。 突然ですが皆さん、英文学に興味はありますか? 私の場合、英文学はどちらかといえば苦手なのですが、高校の時にチャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』の略本を読んだことがあります。この作品がとても面白かったため、それ以来ディケンズの作品に興味を持ち、他の作品も略本で読むようになりました。 そこで、今回はイギリス文学を研究されている畑田美緒先生にインタビューにご協力いただき、研究や阪大について、詳しく教えていただきまし

          フランスに魅了された先生のお話

          こんにちは、大阪大学文学部の1年の前田琥珀です。今回は私がフランス語を教わっている渡辺貴規子先生にインタビューを行った内容をご紹介します。渡辺先生にインタビューした理由は、授業中の雑談で先生の学生時代のことを知り、詳しく話を聞きたいと思ったからです。 どんな研究をしていますか? もともとは「フランスの児童文学」を研究していましたが、今は「フランスの児童文学とフランス文化を日本の児童文学がどのように受容したか」ということについても、研究しています。また、フランスの児童文学史

          芸術じゃない方の音楽を捉える〜阪大文学部音楽学専修の世界〜

          はじめまして。大阪大学文学部人文学科1年の堂本です。 晴れて阪大生になった今、高校の時、オープンキャンパスでパソコンの画面越しにお話を伺っていた音楽学専修の輪島裕介先生に、直接お話を聞ける機会を頂けたので、その内容をご紹介します。 金沢から東京、そしてバイーアへ ―はじめに、教員になるまでの経緯を教えてください。 教員になりたかったわけではなく、研究をするのが楽しくなったんですよ。でもそれはあくまでも途中からで、最初は音楽をやりたかったんです。僕は出身が金沢という地方

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          ドイツ文学からみる人文学研究

           Guten Tag!(こんにちは!) 文学部人文学科1年の岡田です。 突然ですが、皆さんは高校までの国語の勉強と文学研究の違いは何だと思いますか? 文学研究って何をしているのか、改めて問われると意外と難しいですよね。 この問いについてドイツ文学の吉田耕太郎先生は 「高校までの国語の勉強では、登場人物の心情を読み解くことが求められていましたね。一方、大学の文学研究っていうのは、作品そのものだけじゃなくて、その作品の舞台となる地域の文化や歴史、作者の生まれ育った環境など

          法学の先生にお話を聞いてきた

           こんにちは、大阪大学歯学部1年の水船 輝です。  最近ニュースなどで、「入管法改正」の話題をよく見かけます。ほかにも、人が生きていく中で起こる様々な事件や事故に対処するために、様々な種類の法律が定められています。その中でも特に、私は「日本国憲法」に関する授業を履修しています。そこで、この授業の担当教員である国際公共政策研究科の安藤由香里先生にインタビューを行いました。先生の研究や海外でのご経験について興味深いお話をたくさんお伺いすることができましたので、その内容をご紹介しま

          歯学部の先生に気になることを聞いてみた

          はじめまして。大阪大学歯学部1年の山内みなみです。 突然ですが皆さん、ギネスブックに「地球的規模で蔓延している、人類史上最大の感染症」として登録された感染症って何かご存じですか? インフルエンザ?コロナウイルス?エイズ・結核・マラリア?・・・正解は歯周病です。 今回、授業の一環で阪大の先生にインタビューをするということで、歯周病に関する研究を行っている大阪大学歯学研究科口腔科学専攻の村上伸也先生にお話を伺ってきました。 なぜ大学教員の道を選んだのですか。  もともと教

          日本語・日本文化を考える

           こんにちは、大阪大学外国語学部英語専攻の多田佑香です。  私は基盤教養教育科目として、筒井佐代先生の「日本語・日本文化を考える」という授業を受講しています。筒井先生の授業では、日本語が母語だからこそ、今まで考えなかったことや、気づかなかったことを発見することができます。そんな授業を通して、先生が日本語を研究しようと思った経緯や日本語教育についてもっと知りたいと思うようになりました。  そこで今回、私はその筒井先生に、大学教員になった経緯や、研究内容などについてインタビュー

          阪大の1年生が阪大の先生にインタビューしてみた件 Season4(2023年度)

          みなさん、こんにちは。 大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部の村上正行です。 私の専門は教育工学、大学教育学で、大学の授業をよりよくすることを目的として、教育データ分析やICTを活用した授業などに関する研究をしています。 大阪大学では、2019年度から1年生を対象に「学問への扉」という少人数セミナー型科目を、全学必修科目として新設しました。毎年、250科目ほどが開講されています。 三菱みらい育成財団の助成を受けて、2022年度「学問への扉」Webサイトを公開してい

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          スウェーデンに出会って研究者になったお話

          こんにちは、大阪大学法学部国際公共政策学科1年の佐藤明穂です。 日本が高齢社会に突入して25年以上経った今、高齢化は多くの人が関心のある社会問題なのではないかと思います。近年では、年金のことに加え、ヤングケアラーや老老介護なども問題として取り上げられるようになりました。そこで、高齢者介護や高齢社会を研究分野としている、大阪大学人間科学研究科の斉藤弥生先生にインタビューしました。 今回は先生の研究についてだけでなく、学生時代について、また、本授業(ポップカルチャーと情報社会

          学生の知らない教師の世界

           はじめまして、大阪大学工学部応用理工学科1年の西岡です。  突然ですが、「なりたい職業ランキング」で、ほとんどの年にランクインしている職業をご存知でしょうか?  会社員、医師、スポーツ選手など毎年ランクインしている職業はいくつかありますが…今回焦点を当てるのはズバリ!「教師」です。僕は教師を目指していて、現在大阪大学で教職の授業を受けています。今回授業の一環で阪大の教授にインタビューをするということで、僕が授業を受けている「特別活動・総合的な学習論」の佐藤功先生にお話を

          実験心理学の先生にお話を聞いてきた

          初めまして。大阪大学医学部保健学科看護学専攻1年の水嶋蒼来です。 大阪大学に入学して4ヶ月が過ぎようとしています。大学では自分の専攻ではない友人や授業の話を聞ける機会も多く、大学ならではの面白さを感じながら過ごしています。そこで今回は、私の専攻とは異なり、以前から興味があった心理学を研究されている、入戸野宏先生にお話を伺ってきました。 1.専攻を決めたきっかけ―先生は人間科学部ご出身とのことですが、なぜ現在の学部、専攻を選ばれたのですか? はい、高校生の時は哲学者になり