【Paper】世界初!原子間力顕微鏡による単一原子触媒反応 Adachi,..., Sugawara,...,Li, Science Advances 2023.
李艶君准教授(大阪大学大学院工学研究科)、菅原康弘教授(大阪大学大学院工学研究科)、Ivan Stich教授(スロバキアSlovak Academy of Sciences Institute of Physics)、Lev Kantorovich教授(イギリスKing’s College London)らの研究チームは、原子間力顕微鏡(AFM)/ケルビンプローブ力顕微鏡(KPFM)を利用した単一原子触媒(SACs)反応について、酸化ルチルTiO2表面上の単一金原子(Au1)によるCO酸化反応に世界で初めて成功しました。
金属酸化物表面におけるCO酸化の単原子触媒作用は、温室効果ガスのリサイクルや自動車触媒などにおいて極めて重要であるが、その原子スケールでのメカニズムはまだ解明されていません。
今後、同研究チームでは、AFM/KPFMを用いることにより、現実的な触媒反応条件下でのCO酸化の活性化源を原子レベルで解明に取り組んでいきます。
これらの研究成果は、ナノ光触媒材料の設計・評価のための新しい基盤技術として期待される成果です。本研究成果は、米国科学振興協会『Science Advances』雑誌に9月27日14時(米国東部時間)にオンライン掲載されました。
タイトル:“Tip-activated single-atom catalysis: CO oxidation on Au adatom on oxidized rutile TiO2 surface”
著者名:Yuuki Adachi, Ján Brndiar, Martin Konôpka, Robert Turanský, Qiang Zhu, Huan Fei Wen, Yasuhiro Sugawara, Lev Kantorovich, Ivan Štich, and Yan Jun Li
DOI: 10.1126/sciadv.adi4799
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大阪大学のプレスリリースで詳細を見ることができます。
李 艶君准教授 極限計測・ナノサイエンスグループのHP
菅原康弘教授 ナノ物性工学領域のHP
おめでとうございます🥳