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【若手成果】ヒト滑膜幹細胞の強固な細胞膜が凍結耐性を決める! 【フォトニクス×再生医療】

【概要】

 松﨑賢寿助教&吉川洋史教授(大阪大学・応用物理)と水野満助教&関矢一郎教授(東京医科歯科大・再生医療研究センター)らのグループは、ヒト滑膜幹細胞の強固な細胞膜が凍結耐性を決めることを明らかにしました。

半月板の再生医療に用いるヒト滑膜幹細胞は、その凍結耐性の高さから、液体窒素で凍結させて運搬しやすい細胞種の一つです。

しかし、本細胞がなぜ高い凍結耐性を示すのかという謎は未解明でした。
 
そこで本論文では、「凍結時の氷晶が最初に出会う界面である細胞膜」の特性を顕微鏡で可視化し、滑膜幹細胞の膜に強固なネットワーク構造があることを発見しました。

同定した細胞膜の強固剤は、他の細胞種に適用できるか研究を続けることで、普遍的な細胞凍結法の確立を目指していきます。

【発表先】

本成果は、『 Stem Cell Research & Therapy 』にオンライン掲載されました。
※オープンアクセスなので、学生の皆様も読むことが可能です。

【問い合わせ先等】

吉川研究室は2021年4月にスタートしました。
物理を基軸にして、フォトニクスやライフサイエンス、材料化学などを融合した新たな分野を学生と共に拡げていきます。

研究室HPや個人HP(松﨑賢寿水野満)も是非ご覧ください。
問い合わせはこちらまで。

※本ページで使用した画像には、いらすとや様の画像を一部使用しております。