板谷:
私の夢は、企業で研究者になることでした。
研究者として働くためのファーストステップが博士号取得だと漠然と学部の頃から思っていましたので、博士は取るつもりでいました。
インタビューアー:
最初は千葉大学におられましたよね?
どんな研究をもともとやってらしたんですか?
板谷:
もともとナノサイエンスに興味があったのもあり、千葉大学の工学部ナノサイエンス学科に進学しました。
学部4年次の配属説明会において、坂本先生がスピントロニクスの研究紹介をされており、とても興味を持って坂本先生の研究室を志望しました。
材料開発の基礎になる様な評価技術に興味を持っていたので、そういった点もフィットしたのだと思います。
インタビューアー:
坂本先生はその頃丁度、大阪大学の応用物理学コース(阪大応物)の教授として着任されたので、びっくりされましたよね。
板谷:
はい。その頃は、丁度、千葉大学への大学院入試が終わって、修士への進学が決まっていました。
修士の間は、2年間、坂本先生と共同研究という形で実験をさせて頂きました。
インタビューアー:
そして博士課程への進学を決めると。
板谷:
はい。博士課程でも、坂本先生の研究のやり方をどんどん学びたいなという気持ちは変わりませんでした。