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第70回NHK杯(佐賀) 組み合わせ

高校野球の公式戦は、主に秋(秋季大会)、春(春季大会)、夏(選手権大会予選)の三大会があり、秋と夏はその結果が甲子園出場につながっていきます。
春は優勝しても直接的には甲子園出場と関係ありませんが、多くの大会では夏の前哨戦という位置づけとなっており、シード権が絡んでくる大会でもあります。

その春の大会がいま全国各地で開催されていますが、九州は春の大会がすでに3月から始まっていて、春季九州大会も4月に終わっています。
そういう時期の違いからなのかは判りませんが、5月下旬から6月上旬にかけて春季大会とは別の全県レベルの公式戦トーナメント大会が各県で開催されます。
「NHK旗」だったり「県選手権」だったりと大会名称も各県ばらばらなのですが、佐賀では「NHK杯」という大会名で今年で70回目を数えます。

このNHK杯が佐賀では夏の前哨戦と言われており、各校最後の全県レベルの公式戦でチーム力を試します。また上位進出によってシードポイント獲得の対象となっており、夏の代表を占う重要な大会という位置づけとなっています。

現在では、春季大会で好成績の学校の他、県内各地区で予選を勝ち抜いた計16校によるトーナメントとなっています。
なかなかここで結果を出したからと言って夏も勝ち抜けるかというと難しい混戦の佐賀ですが、2009年~2016年までは8年連続で、春かNHKのいずれかで決勝進出した学校が夏も優勝しています。
少なくともこの大会に出場している学校が、夏代表を争う中心となっていくと言えます。

第70回NHK杯(佐賀)組み合わせ

▽1回戦
佐賀北-伊万里実
白石-多久
東明館-有田工
北陵-神埼清明
神埼-早稲田佐賀
鳥栖工-龍谷
佐賀学園-唐津商
佐賀商-武雄

佐賀北

今季、秋・春と連覇して県内公式戦無敗の佐賀北は伊万里実との初戦。2回戦も白石-多久の勝者との対戦で、戦力を試しつつも確実に4強以上には進んでいきたい。春季九州大会での課題をここで修正できるか、また夏に向けてのさらなる戦力の底上げもできるか注目したい。

東明館

秋は鳥栖に敗れて4強、春は神埼に敗れて8強。今シーズンはまだこの実績だが、直近3年間で4度の公式戦優勝は県内最多。甲子園出場を見て入学した選手もいるだろうし、ここで結果を出せば夏の優勝候補になりそう。

有田工

昨年は春夏連続で甲子園に出場した有田工も、今年は秋は神埼清明に初戦敗退、春は3回戦で神埼に敗退。しかしここにきてNHK杯予選は全勝で勝ち上がってチームは上昇ムードか。

北陵

昨年のNHK杯優勝校(初優勝)。一昨年も準優勝。秋は龍谷にコールド勝利したかと思えば春は初戦で嬉野に敗退。まだまだトーナメントの戦い方に慣れないのか安定して上位に顔を出せないでいる。

神埼清明

秋も春も佐賀北に敗れて4強どまり。しかし昨夏の準優勝から3季連続で県4強以上で、春も佐賀北とは延長10回の接戦だった。そろそろ「優勝経験」が欲しいところ。

神埼

秋は伊万里実に初戦敗退も、春は二桁得点の連続で決勝進出。ビッグイニングを作るが失点も多い。春の結果が本物なのか、今大会で試したい。

龍谷

秋は初戦で北陵に、春も3回戦で敬徳に敗れ、公式戦は不戦勝の1勝のみだったが、佐賀北不在の佐賀市予選で優勝してNHK杯出場。昨年もNHK、夏と4強入りしたが、夏に向けて、ここで結果を出しておきたい。

唐津商

秋は神埼清明、春は佐賀商に敗れているが、ここも夏に仕上げてくる学校。唐松地区予選優勝で、有田工・龍谷と同様にここで結果を出して夏の優勝争いに加わっていきたい。

佐賀商

昨年は秋優勝、春準優勝、NHK準優勝ときて夏は8強どまり。今年も秋は佐賀北、春は神埼清明に敗れともに3回戦で接戦を落としている。県内最多の甲子園出場の名門も苦戦が続いている。

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