人気挙式からこだわりまで、4つの挙式スタイルを紹介

結婚式の準備を始めたら、まず始めにどんなスタイルの挙式にしたいのかをイメージしてみましょう。挙式には一般的なものとしてキリスト教式、神前式、人前式、また数は少ないですが仏前式があります。

「真っ白なウエディングドレスでバージンロードを歩きたい」「白無垢と角隠しで伝統的な式をあげたい」「親しい友人と和気あいあいと進めたい」など、理想の結婚式のイメージを膨らませて、そこからスタイルを選んでみるといいかもしれませんね。

華やかなキリスト教式

ロマンチックなイメージで圧倒的人気を誇るキリスト教式。小さい頃、長いトレーンを引きながらバージンロードを歩く花嫁の姿に憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか？

お母様から娘への“最後の身支度”であるベールダウンや、お父様と人生を振り返りながら歩くバージンロードなど、ご両親との絆を深める演出が多いのも魅力です。結婚の誓約から、指輪の交換、そして式のクライマックス、ベールアップして誓いのキスまでの流れは、想像しただけでも感嘆のため息が出てしまいそうですね。

賛美歌斉唱やパイプオルガンの生演奏、フラワーシャワーなど華やかな演出も人気の秘密。大階段やステンドグラスなど乙女心をくすぐるシチュエーションは、ドレス姿の花嫁をより輝かせてくれるでしょう。

式場で行われる挙式はほとんどがプロテスタントという宗派のもので、キリスト教信者でなくても特別な手続きなしで式を挙げられます。

一方、街の教会などを使用する場合、カトリック系では事前に教会主催の結婚講座などに参加する必要があることも。気になる教会がある場合は、事前に問い合わせをしておきましょう。

厳格な伝統の神前式

神社や式場の神殿で執り行う神前式も根強い人気です。

3つの杯でお神酒を飲み交わす“三献の儀”や玉串を神様にお供えする“玉串奉奠”（たまぐしほうてん）など、厳格な空気の中で行われる格式ある雰囲気の挙式スタイルです。

式場外の神社では、より本格的な挙式を挙げることができます。しかし、披露宴会場まで移動する必要がある場合は、アクセスなどを事前によく考慮した上で場所選びをしましょう。

基本的には親族が中心の式となりますが、会場の広さによっては友人が列席できる場合もあります。

世界遺産や有名な神社で式を挙げることもできるので、より伝統的で厳かな雰囲気を味わいたいカップルは候補に入れてみるのもいいですね。

自由な式を望むなら人前式

ゲストの前で愛を誓う人前式は、そのオリジナル度の高さから近年人気を博しています。

“親しい人たちに結婚を認めてもらう”という式なので、基本的には招待した全てのゲストが列席します。スタイルや服装に決まりはなく、オリジナルの式を1から考えることも可能です。

中にはゲストに誓いの言葉を考えてもらい壇上でボックスの中から選んで宣誓したり、ジェンガに名前とメッセージを書いてもらい大きな瓶につめて結婚証明書の代わりにしたり…ゲストを巻き込んだイベントを用意したカップルもいらっしゃるようです。

牧師さんや神主さんを呼ぶ必要がないため、思い出のレストランやテーマパーク、船上ウエディングなどユニークな場所で式を挙げたいカップルにもオススメ。

特別な演出や場所で式をあげる場合には、あらかじめご両親によく説明をしておくとスムーズに進むでしょう。

仏教徒の伝統的な仏前式

数は少ないながらも、仏様とご先祖様に結婚のご報告をする仏前式で挙式をあげるカップルもいらっしゃいます。

古風な雰囲気ですが、仏教の“因縁”の教えに従い“現世だけでなく、来世までの結びつきを誓う”という意外にもロマンチックな意味を持つ式です。「誓いの言葉」はなく、代わりに僧侶から数珠を授かる「念珠授与」という儀式を行います。

対応している式場は多くはないため、僧侶などは自分で手配する必要があるでしょう。信仰している宗派の寺院や自宅で式を挙げることも多く、ご両親の強い希望で選ぶカップルも多い挙式スタイルです。

自分のスタイルに合わせて

4つのスタイルそれぞれに違った魅力があり、それを選ぶだけでも迷ってしまいそうですね。挙式のスタイルによっては希望する式場で行うことが難しいものや、式場の雰囲気とは少し違っているものもあるかと思います。

そのため、まずは「結婚式のここだけは譲れない！」というこだわりのポイントから挙式スタイルを選び、そこから式場を選ぶとスムーズに準備が進むかもしれませんね。