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「万の華うつす鏡」を見て。

突然のご災難、なんと申せばよいか、これ以上被害が拡大しない事を祈るばかりです。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


新年用にと準備していたイラストはお蔵入りにしたので、考えていた記事は後日に回し、感想文を。
ミュージカル「刀剣乱舞」 千子村正 蜻蛉切 双騎出陣
「万の華うつす鏡」
大晦日に映画館にて鑑賞。

刀ミュとしては、かなり異質な舞台でした。
いつの時代、敵の目標は誰々~と云った明確なストーリーはなく、2振りの心の流れを追っていく。

初ミュがこれなら???となるでしょうね。

村正のいつもの「困った陽気な脱ぎたがりおじさん」は無し。
(お兄さんでしょう!と思うけど、本刀が自らおじさんって云ってるから)
茶目っ気のある笑顔も無く、真顔か歪んだ笑みばかりで始まりから危うい。
危うかった……気がする。うん。もう曖昧です。冒頭は。

↑舞台上はいくら敵を斬っても血は出ないけれど、ね。(イメージ)

過去作で村正って役割期待に思う所あるんだなぁ、という印象だったので重い展開は、あああああ、ついに来ちゃったよ~でした。
でも大丈夫。蜻蛉切がいるから……じゃなーい!
珍しく蜻蛉切も悩んでいる!

今回の劇場IHIステージアラウンド東京、360°舞台が回転するそうです。
映画館で、切り取られた映像を見ていると客席の方が回っている?と錯覚。
奥行きのある舞台以外にも映像が広く投影され、見応えがありました。

ワイド画面の中で1人(振り?)苦悩する蜻蛉切。
背景が広い故に苦悩はより深く、果てはより遠く感じる。息苦しい。

場、状況、心理の変化への説明は無く、見て、感じて、考えて、好きに解釈して下さい。方針のよう。(歌中でありましたっけ?村正にハラハラしていたので頭に入ってきませんでした。)
一度見ただけでは取りこぼしばかりで、DVD買わねば、が率直な感想。

舞台美術(セット?)やダンサーの方々が素晴らしく、絵になるシーンが盛りだくさん。きっと細部にも意味が込められているのでしょうね。
村正の紋を人力で表現された時は、美しすぎて一時停止して~、と大興奮‼

一つ。
強く印象に残ったのは、「脱ぎまショウか?」に破廉恥趣味以外の意味があった事。えーん。悲しいよー。
蜻蛉切の応えもグッとくる~。

まぁ、お話なので、前向きに終わります。
物語の中の出来事として終わらせず、自分側に引き寄せて考えるのなら…。
役割期待に苦しくなった時、ほっと自分に立ち返りたい時、心に村正を。
きっと蜻蛉切も後ろで微笑んでいるわ~。

第2部。
打って変わって超明るい。
面白衣装でノリノリに歌って踊る蜻蛉切。
笑わせにかかってくる。

ってさすがに白目は剝かないけどさ。(イメージ)
真面目なふりしてズルいよ。
笑うしかないじゃん……。

2部は頭からっぽにして、ただただ楽しみました。
眼福~、眼福~。
ミュのこの2振りほんと好き。

以上。

映画館で見掛けたディープな蜻蛉切推しの人…なんてね。
感動の涙か、嫉妬の涙か……。


マンガを描くのが今は楽しい。

「鶴は白い。サンタのヒゲも白い。」という事で。

前編。

太鼓鐘貞宗。(子ども)
大俱利伽羅。(イケメン)
鶴丸国永。(白髪)

次回、後編。