わたしが震えるように泣いていたら、わたしの傍に、わたしが名前をつけた命がやってきた。すりすりして、崩れた膝の上で座った。もうひとりは、じーっとこちらをみて、ゆっくり目を閉じたりあけたりした。彼らは言葉を知らない。わたしは、幸せだ、と、思った。今日これでもわたしは、幸せだと思った。

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