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【警察エッセイ】階級社会の名のもとに

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の名誉永年平社員。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、昇任はしてますかい?

花山みたいなケツがブルースカイのシャバ僧なんかに言われんでもちゃっかり昇任しまくって出世街道を爆走中じゃいという方も多数いると思うけど、実際のところはどうなんだいよ?このこの〜。

花山は知る人ぞ知る平社員なんだけど、一応今年で28歳のアラサー世代になるから、ちょいちょい同年代が上司の役職になってコキ使われる様な時期にも差し掛かって来てるんよね。

学生時代とかって階級や役職みたいなモンはお飾りみたいなモンで、年齢がモノを言うのが普通だけど、社会に出ると年齢ではなく組織的には階級や役職で上下が区別されるから、実力主義な人はバッキバキに活躍出来るし、あんまり上昇志向の無い人は何歳も年下の上司の下で働かざるを得なくなるよね。

だけど、花山がかつて所属していた警察という組織は、側から見ればガチガチの階級社会の様に見えるけど、内情は思ったより混沌としているんよね。

■階級社会の名のもとに

社会生活を送っていると、誰しも何らかの肩書きというモノを得る事になるよね。

花山は平社員が板についているけど、同世代でもグングン自分のキャリアを爆上げしていって手の届かない遥か彼方へ行ってしまっている人達もいるんよね。

昨今では役職や階級を上げる事が責任が重くなるという事で、敢えて平社員のまま居続ける人もいるそうだけど、皆さんはどっち派?

俺/私は高みしか見てねぇぜと言って、とにかく上へ上へと登る派閥か、のんびりゆっくりと今を維持し続けたいなと思う派閥等々、人によってその価値観は千差万別ではあるけど、これも時代なんかね?

上を目指す人が少ないのであれば上へ行こうとしている人達は競争相手が少なくなって良いと思いきや、大勢が上へ上へと目指す様な過酷で熾烈な競争でなきゃホンモノは生まれない様な気もするんよね。

どこの世界でもそうなのかもしれんけど、警察の世界でも実力は折り紙付きなのに頑なに階級を上げない人達がいるんよ。

人は彼らの事をスーパー査長と呼ぶ。

警察の階級には巡査と巡査部長の間に、巡査長というのがあるのね。

花山も警察官を退職する時はこの階級だったんよ。

巡査長とは、馴染みの無い方にはいまいちピンと来ない言葉だと思うけど、正式な階級ではなく名誉階級的なモノ。

どういった警察官が巡査長になるのかというと、巡査の階級の者で優秀な警察官や言葉は悪いが平凡でも長いキャリアがある警察官に与えられるモノなんよね。

架空の人物で例えると、こち亀の両さんとかが巡査長。

どこの世界でも同じかもしれんけど、警察の世界では階級を上げようと思ったら、昇任試験というモノを受けて合格しないといけないんよ。

晴れて昇任試験に合格すると、巡査部長•警部補と階級はどんどん上がっていく。

階級が全てではないけど、優秀さを表す分かりやすい指標の一つであって、若くしてグングン階級を上げている人は出来る奴の匂いをプンプンさせてるんよね。

そんな中、勤務年数が数十年以上であり、他を寄せ付けない圧倒的な雰囲気を纏っていながらも、なぜか巡査長の階級で留まっている警察官がいるのね。

そういった警察官を警察の世界では、尊敬と卑下をマリアージュさせて、"スーパー査長"と呼んだりもするんよ。

スーパー査長の彼ら彼女らは、その長年の経験から仕事をこなす能力は非常に高い。だけど、弊害として何歳も年下の上位階級者からは扱い辛い人として思われる事も少なくないのね。

良くも悪くもキャリアが長いという事はそれだけその世界にズブズブと浸かってしまっている為、キャリアの短い人にあーだこーだ言われたくないと、命令権者の思う様に動いてくれない時もあるのね。

特にクセのあるスーパー査長とかだと、スーパー査長なりの哲学があるのか、あからさまにはしないけど、言った事に従わない様な事もあったりする。

仕事はめちゃくちゃ出来て、年齢もキャリアもかなり上だけど、階級は下な人達を相手にするのに苦労する若き階級上位者も少なくないんよね。

優秀が故に抱えてしまう悩みもあるのかと思うとなんとも言えない悲しみのアイロニーが感じられるよね。

■階級を上げさせる策も必要だと思うんよ

警察に限らず、上の階級や役職を目指さない人が多いのはちょっとした社会問題にもなってるよね。

階級を上げたとて、責任が増えるだけで給料もそんなに変わらないし、厄介事しか無いという状況がそういった問題を増幅させてんとも思うんよ。

まぁ、スーパー平社員の花山があーだこーだ言ってもしゃあない事でもあるんだけども、組織側はもっと階級を上げるメリット的なモノを提示しないといけない時代でもあるんかなと思うんよね。

当たり前だけど、時代が変われば価値観が変わるんだから、昔は何を言わなくても上ばっか目指してやっている人で溢れていたかもしれんけど、今はどんだけ自分に責任が降りかからないかが個人の考えとしてポピュラーなんだから、そこを何とかせずして階級や役職を上げましょうと言っても、状況はあんまり変わらんよね。

そりゃ、給料がほとんど変わらないなら下の階級で気楽にやってた方が良いって考える人が多いのは、至極当然の事でもあるやん。

とは言っても、特に花山の頭の中に良い考えがあるワケでも無いし、給料を爆上げするとか階級上位者に特権を与えるくらいしか思いつかんのよね。

警察も似た様な状況で、下っ端の巡査や巡査長でい続けても、特に問題無く働けるし、階級が上がってしまったら下の階級の者に偉そうに口を聞けたり命令が出来るくらいしかウマミがないんよね。

だけど、ちょっと細かいハナシだけど、警察ってその階級じゃないと出来ない仕事がいくつかあるから、いつまでも下っ端の階級でい続ける警察官が増えると、組織的に困るんよね。

その一方で簡単に昇任させてしまうと、本来ならその階級に相応しくない人もなってしまうから、組織力の低下になりかねないって事もあって、なかなかに複雑で難しい問題なんよね。

何か上げざるを得ない様な状況を生めたらいいんだけど、そんな簡単に思いつかんのよね。

■まとめ

まるでスーパー査長は扱い辛い厄介者みたいな感じで書いたけど、間違いなく主戦力ではあるし、そういった人が組織に一人や二人はいないと案外上手く回らないのかもしれんよね。

強いて言うなら、その階級や役職の責任に見合った給料や待遇があれば、もっとあらゆる世代で高みを目指す人達が鎬を削り合うのかもしれんね。

まぁ、どうせやるなら上を目指しましょうよってコト。

今回は以上となります。
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