No.15 冷静に今の株式市場を考えてみた。
多くの株式に投資している投資家は多分、この1ヶ月、楽しくもない株式市場を毎日見ていたのだと思います。
8月初旬の円キャリー取引の解消を巻き込んだ急落に始まり、明らかにこれまでの
動きに変化があった。
株式市場は、ファンダメンタルズに基づいて動くが、それに色々な事象が加わって、市場を動かすこととなる。その色々な事象を揚げて考えてみたい。
要素1(半年判断)
株価位置では、半年(日足)の中では、中心から若干下の位置にあり、38000円が上値として感じられる。
ドル円では、平均152円辺りから12円下の位置の140円台にあり、為替市場の円高スピードが異例であったと言える。
NYダウ平均では、平均40000ドルに対して、1400ドル上の位置にある。
原油価格は、平均から10%以上下に位置している。
半年の判断では、日経平均株価は為替ドル円に引っ張られる形であるものの、ドル円までの下落とはなっていないものの、輸出企業にとって円安で上振れしていた業績のプラス要素が、今後の推移では排除される可能性が高くなっていると説明がつく。
しかし、為替に影響を受ける銘柄以外の連れ安は、修正される可能性が高くなる。
要素2(3年判断)
日経平均株価の平均価格は33500円辺りで、8月初旬に付けた31156円は、平均値を一瞬下回った状況。しかし、1日で回復しているところから、イレギュラーの株価形成があったと考えたいが、その後、その安値を更新した銘柄や、その安値に近づいている銘柄は、輸出企業であれば、将来の方向性を示唆したものであったのではないかと考えてしまう。
ドル円では、平均135円辺り。現在は、投機筋も円高に仕掛けを企てており、流れも日本が利上げ、欧米が利下げと逆行する政策の最中であるため、ここ半年で円高の限界値が見えることとなると思う。(135円〜130円)
NYダウの平均は36000ドル近辺。
要素3(投資家)
景気拡大の中で、日本の年金も銅であったが、株式に対する資金配分の見直しが8月から入っているのではないか?という巨大投資家の動きが気になる。
また、ここ4週間、外国人投資家の売越が目立つ。外国人投資家と言っても様々であるが、8月の第2週の急落した1週間では、円キャリー取引の解消であれば外国人の売越と思われがちだが、実は外国人は、8月第1週までは売越であったが、第2週では大幅な買い越しとなっていた。8月の市場を支えた投資家は自社株買いを中心とした信託銀行と個人の信用取引であった。また、9月第1週は個人の現金と信用取引で買い支えられた格好で、9月中間決算に向けた投資行動であったと言えるし、9月末までは継続する可能性。
今の所の結論。
株式市場を左右するドル円の行方が重要視され、それは世界の金利政策に左右されると言うことであるが、流れは円高に振れやすく、9月末までは個人投資家の買いが手掛かりながら、反転は期待しにくい環境となる。
また、9月権利落後は、買い手であった個人投資家が権利確定後に売却する投資家もあり、買い手不在の状況に円高を仕掛けられると、下振れする環境となりやすい。
最後の円高到来時は、ドルへの投資と株式投資を行う時期になると私は結論を出したいと思います。
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