私が10年勤めた幼児教室を退職し、小学校受験コーチとして活動する想い。
はじめまして。
小学校受験コーチの【あやこ先生】と申します。
このnoteでは
私がなぜ、10年間勤めた大手幼児教室を退職して
小学校受験コーチとして活動をしているのか?
お受験コーチとしての想いや
これまでの私のストーリーをお話ししたいと思います。
*
*
*
天職だと思って働いていた
わたしは全国展開している大手幼児教室で
お子さまと親御さまへ向けて
知能向上のレッスンや育児相談
ご家庭での教育アドバイスを生業としてきました。
教室長として教室のマネジメントにも関わりつつ、
全国3万人の生徒会員様が受け取る
メールマガジンの管理責任者として
原稿作成や企画運営の業務にも携わっていました。
そこでわたしは
0歳の赤ちゃんから12歳の小学校卒業の時期まで
大脳生理学と心理学という知識を使って、
子どもを賢く育てたいとお考えの
親御さま達のサポートを行ってきました。
担当生徒数は、年間約100組
10年間で延べ1000人の生徒さまを担当し、
育児相談実績は1万件以上になります。
お子さま達は、素晴らしい吸収力で
手間をかけ、時間をかけた分だけ
成長をみせてくれるということは勿論のこと
保護者のお父さまお母さまも
お話しを重ねる度に
今の乳幼児期の重要性を実感し
考え方や行動をグレードアップしていただけることが
わたしの何よりの喜びでした。
このようなことを毎回の育児相談で
親御さま達にお話ししてきました。
思えば、これはコーチングのGROWモデルという
手法だと、あとから知りました(笑)
親御さまからいただいたお言葉の数々は
私にとって、今も大事な一生の宝物です。
子どもたちからパワーをもらい
親御さま達から感謝され
会社からも評価してもらえる
私にとって、この仕事はまさに天職だと考えていました。
「小学校受験」という特殊な世界
幼児教育畑で長年、
お子さまの知能を楽しく伸ばす
お手伝いをしていた一方で
私は毎年
不思議に、そして残念に、
思っていたことがありました。
それは、赤ちゃんの頃から
我が子同然の想いでサポートしてきたお子さまと
教育理念に賛同いただいていた親御さま達が
小学校受験塾へ通うようになり
たった一年足らずで親子関係が悪化し
子ども達がお勉強嫌いになっていくことです。
目をきらきら輝かせて
お勉強を楽しんでいた子ども達が
受験塾に通うようになると
「疲れた」「面倒くさい」「どっちでもいい」が口癖になっていく
自分の答案を他の子に見られないように必死で隠す
自分よりも理解が遅い子に対して、下に見るような態度をとる
あれほど、学ぶことが好きだったのに
素直で優しいお子さんだったのに
親子関係が良好なご家族だったのに
本格的に小学校受験の準備を進めていくと
何故、このようなご様子に
なっていってしまうのだろう・・・
と毎年不思議で仕方なかったのです。
その当時は、
小学校受験そのものが「悪」なのではないか
とさえ考えていました。
*
*
*
しかし、紆余曲折を経て
我が子も小学校受験をすることとなり
小学校受験の準備を進めて行く中で、
これまでの小学校受験をされた
親御さまのお気持ち
そしてお子さま達のお気持ちが
痛い程、実感できるようになり
何故そのようなご様子になっていくのか
当事者になって、やっとはじめて
理解することができたのです。
結論、小学校受験自体が悪いわけでも
お子さんに問題があるわけでも
ましてや親御さんが厳しすぎるというわけでもなく
「小学校受験塾」というシステムに
問題があるのではないかと私は、考えます。
小学校受験塾では、
考査までの約1年という短い準備期間で
子ども達の「できないこと」を
「今、できるように」することを求められます。
受験塾としては、合格実績が評価となりますから
「お子さんが深く理解をしているか」
ということよりも
いかに「合格するためのテクニックを養うことができるか」
という視点で、授業が進められていくわけです。
そこで子ども達は、
「理解して解く」ことではなく
「いかに早く、正しく答えを出すか」
ということを重視して、指導をされます。
当然、子ども達にとって、
「理解しなくていいから、早く解きなさい」
というお勉強法は
ただの作業に過ぎませんから
お勉強が全く面白いものとは
到底、思えなくなります。
しかし、その一方で
子どもたちは、
お父さん、お母さんのことを
よく見ています。
私たち親が何を考え、
どんな時に喜び、
どんな時に悲しむのか
驚くほどに、よく理解しています。
ですから、初めて受験塾へ連れていかれた時も
と感じ、塾へ通うようになり、
初めて志望校へ連れていかれた時も
と感じた上で
「この学校に行く」と言っています。
親御さまの中には
「うちの子は、100%自分の意思で小学校受験を決めました」
という方もいらっしゃいます。
しかし、
「それは絶対にあり得ません」と
断言できます。
小学校受験においてお子さまが
100%お子さまだけの意思で
受験することを決めるということは、不可能なのです。
私たち親が、自分自身も無意識のうちに
子どもへ「小学校受験」という選択肢を種まきし、
子ども達は、私たちの想いを汲んで
小学校受験することを決めています。
お子さまが小学校受験をする目的は、
自分の未来の為ではありません。
ただ純粋に
お父さんとお母さんの笑顔がみたいからなのです。
「僕が頑張ったら、ママが嬉しい顔をする」
「私が出来たら、がんばったねって褒めてくれる」
そんな気持ちで
日々のお勉強に取り組んでいらっしゃいます。
親の愛は無償とよくいいますが
私はむしろ
子どもから親への愛のほうが
よっぽど純粋で、奥が深いと感じます。
大好きなお父さんとお母さんが
喜んでくれることを知っているからこそ、
小さいながらに
遊びたい気持ちを我慢して塾に通い
お父さんとお母さんが大好きだからこそ、
ぎりぎりまでに心をすり減らし
限界まで我慢します。
そして、とうとう我慢の限界が来た時に
「お勉強なんて、どうでもいい」
と、ぷつんと糸がきれてしまうのです。
お子さまのやる気がない、
根気がないというわけでは、決してないのです。
ましてや親御さまが悪いというわけでもありません。
幼児教育の現場で、多くのお子さま達と出会い、
幼児の発達について隅々まで勉強してきた私にとっても
小学校受験の世界は、特殊な世界でした。
受験塾では
お子さまに「早熟であること」が良しとされます。
「できないこと」を「今、できるようになる」ことを求められます。
模試や毎回のテストで順番が付けられ、
『今』できていないことには
お子さまに『バツ』がつきます。
周りをみると賢そうなお子さんばっかり
それに比べてうちの子は・・・
そんな風に焦りと不安で、
押しつぶされてしまいそうになる
親御さまのお気持ちが
私には痛い程分かります。
わたしも我が子の受験で
「叱ってばかりの状況」に
陥ってしまったことがあったからです。
我が子が小学校受験にチャレンジすることは
そもそも難しかったのではないか?と
小学校受験自体を諦めようかと
考えたことも何度もありました。
乳幼児教育の業界で10年間、
子どもの発達心理を学びつくした私でも
我が子のことになると視野が狭まり
焦りと不安の感情は、怒りとなって表出します。
そして、どんどん親子関係は悪化し
ある時、私が小学校受験をすると決めた時に
絶対に言わないと心に決めていた言葉を
ついに口にしてしまいます。
「なんでこんな問題がわからないの!」
自分の口からまさか
こんな言葉がでてしまうとは・・・
その時の衝撃を今でも鮮明に覚えています。
「なんで分からないの」
この言葉ほど生産性のない言葉はありません。
理解できないことは
子ども側に責任があるのではなく
理解できるだけの経験と知識材料が不足しているからであって、
それを子どもに責めることは
全くもって意味のないことだからです。
しかし、わたしは模試で
はじめて『バツ』を子どもに付けられた時
まるで自分のこれまでの子育てに
『バツ』がつけられたような
そんな気がしてしまったのです。
「小学生になっても楽しく学んでほしい」
そう思って決意した小学校受験だったはずなのに
これだけ時間を割いているのに、
毎週、塾に講習にお金をかけているのに、
他の子はあんなに進んでいるのに、
なんでうちの子は理解できないんだろう・・・
理解しようとしないんだろう・・・
いつの間にか、小学校受験をする目的が
「楽しく学ぶために」という目的から
「合格すること」にすり替わっていたのです。
やがて娘は、
勉強机に向かうだけで
大きなあくびをするようになっていきました。
あくびは、ストレスを処理しようする
体のサインだという知識があったのにも関わらず
「お勉強中にあくびしない!」と
厳しい言葉をかけてしまうこともありました。
それほど、自分の精神状態が追い詰められていたのだと
今、冷静に振り返ると分かるのですが、
その渦中にいる時は
「なぜ自分は、我が子にこんな言葉をかけてしまうのか」
自分で自分がコントロールできず、
途方に暮れる日々が続きました。
『このままではいけない』
「小学校受験をすることで勉強嫌いにさせてしまう」
このままではいけないと思った私は
これまで幼児教育の現場で学んだ知識を総動員させて
徹底的に対応を変える決意をしました。
*
*
*
子どもとの関わりを全面的に見直し、
言葉かけと取り組み方法を変え、
考査までの期間のスケジュールを見直し、
とにかく子どもとの対話を増やしました。
時間をかけて子どもに問いかけ、
子ども自身も自分の想いを言語化してくれました。
ある時、夜眠る前にぽつりと
と話をしてくれたことがありました。
「なんでそう思ったの?」
と聞くと
言葉にしていなくても
大人の表情の一つにまで
子どもは敏感に気を配らせているのだと、
とても驚いたのと同時に
大きく反省しました。
「そんな風に思わせてごめんね。」
「何があってもあなたのことを嫌いになるわけがない。」
「もし、これから叱ってしまうことがあったとしても心の中では、あなたのことがいつでも大好きなんだよ。」
そう伝えた時の
ほっと安心したような娘の笑顔は、
今でも忘れられません。
*
*
*
そして、日々、子どもと対話を重ね
受験する未来
受験しなかった未来を考え
娘は「小学校受験をする」という結論に至りました。
しかし、「合格」を目標とするのではなく
かっこいい小学生になるために
これまでお勉強したこと
がんばってできるようになったことを
学校の先生にみてもらおう、と
目標を設定したのです。
「自分自身が一番素敵だとおもう姿をみてもらうこと」
ここを我が家の小学校受験の最終目標に決めました。
そこからは、
今までの小学校受験沼は何だったんだろう…
と思うほど、
問題が次々とクリアになり、
お受験対策は、スムーズに進んでいきました。
子ども自ら
「私は言語の問題が苦手だから、このプリントやろう」
と学習をすすめていけるようになったからです。
「かっこいい小学生になる」という目標に向かって、
計画を立て、実行する力が
こんな小さい子どもにもあるのだと
私は実感しました。
「今日のわたしは、100点満点!」
そして、考査当日。
前日夜から緊張していた私を余所に
娘の方が自信たっぷり、余裕の表情。
「緊張してないの?」と聞くと
「私が今できるだけのことを見てもらうだけだから」と。
両親面接のない学校でしたので
親は考査の間ひたすら
祈り、待つことしか、できませんでした。
何百人が待機する待合室で、
合格御守を握りしめながら
考査が終わるのを待つこと3時間。
すべての試験を終えて
合流した時の娘の第一声が
「今日の私、100点満点だった!」
その笑顔をみた時
合格してもご縁がなくても
小学校受験を通して
これほど親子で成長させてもらえたのだから
「結果がどうなったとしても悔いはない!」と
心の底から晴れ晴れとした気持ちで
娘を抱きしめることができました。
そして、結果は
高倍率の国立小学校に合格。
小学生になった今は
お友達にも恵まれ、小学校生活を楽しみつつ
将来の夢を見つけ、
自分に今できる勉強を積み重ねています。
正直に申し上げると、
受験対策をほぼせず、
受験塾にも通わず、
ありのままのその子の力で
高倍率の学校から合格をいただける…
というケースもあります。
しかし、
お子さまの「かっこいい小学生になりたい!」
という気持ちがない状態で
運よく小学校からご縁がいただけたというケースを
わたしは、見たことがありません。
小学校受験が何故、
考査がペーパーだけではないのか
それは、これからの予測不可能な時代を
子どもたち自身で生き抜き、
きりひらく力を育てたいと
学校側も考えているからではないでしょうか。
わたし自身が小学校受験を通して
迷い、悩み、苦しんだ経験を活かして、
わたしと同じように小学校受験に悩んでいる
ご家族のお役に立ちたい。
子どもの笑顔に繋がる小学校受験を応援したい。
これが私が現在、コーチとして活動をしている理由です。
さいごに
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
なかなか前職については
SNSではお話できないので、
今回この場をお借りして
お話させていただきました。
これまで様々な親子を見てきました。
小学校受験が原因で
夫婦仲、親子関係が悪くなってしまった方
鬱傾向が強く出るようになってしまった方
チックや吃音などの困り症状が出るようになってしまったお子さん
お漏らしやおねしょが増えてしまったお子さんもいらっしゃいました。
お受験に受からなければ小学生になれないと
自分自身を追い詰めてしまっている子もいます。
また親御さまご自身の経験で
小学校受験が辛く苦しい想い出が強く
自己肯定感が下がってしまい
そのことで大人になった今も
苦しむ場面があるとお話してくださった
親御さまもいらっしゃいました。
小学校受験は、ゴールではありません。
これから長く続くお子さまの人生の
通過点にすぎません。
小学校受験に合格しても
仮にご縁がなかったとしても
一生懸命ご家族一丸となって
ひとつの目標に向かい、やり抜いた経験は
これからのお子さんの人生に
大きな力となってくれるに違いありません。
未就学時期という時は、
人格形成にも大きく影響する
かけがえのない時間。
子育ては、どれほど後悔しても
時間を巻き戻すことはできません。
ひとりでも多くの親子に
「しあわせな小学校受験だった!」
そんな想いで、すてきな小学生としての
第一歩を踏み出していただきたい。
小学校受験を共に乗り越えたからこそ
親子の絆がより深まる
そんな小学校受験となるよう、心から願っています。
あやこ先生は、これからも
小学校受験に関する情報を発信していきます。
ご興味がある方は、
こちらのLINEにお友達登録をいただけましたら
随時、最新情報をお届けいたします。
▼今すぐお友達になる
https://lin.ee/YrRiSnP
そして、今だけお友達登録特典として
あやこ先生の「個別無料体験会」をプレゼントいたします🎁
最後までお読みいただき、
そして、あやこ先生と出会っていただき
ありがとうございました^^
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?