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初体験だらけの出版作業。

以前、担当さんと電話での打ち合わせをした時に、内容に触れなければ2巻のこともSNSとかに書いても大丈夫とのことで。
じゃあ、ネタバレにならない程度にまずは1巻を書いた時のこと書こうかな、と思った。

こういう記録は、後で読み返す時に便利だ。
べ、べつに来月のライターの仕事がまだ来ていないから、暇ってわけじゃないんだからね(まだ来ていないの暇である)

1巻は、応募段階の原稿から修正を始めたのが1月中旬くらいだった。
フォルダを見ると、2月の下旬に修正をしたのが最後っぽい。
こんなにあやふやな言い方になるのは、あまり記憶にないからだ。
今年のことだというのに……。

そして、今年の3月4日の段階でnoteでプロットのことに触れている。
これが、2巻のプロットの話。
今まで「なんやかんやで仲良くなる」とか「いろいろあって乗り越える」とか、そういうふうにごまかしていたプロット。
しかし、今回は担当さんに提出するので、そういうわけにもいかない。

自分なりに細かくプロットを書いて提出し、修正がありつつもプロット完成。
そうこうしている間に、4月になりビックリする出来事が起こる。

それはゲラ到着である。
1巻が紙の状態で届いて、校正チェックをしていくそうだ。
な、なんと、これが伝説の……!

まだ本になる前とはいえ、出版社から送られてきた紙の原稿を、そっと、子猫を触る時みたいに扱う。
このゲラチェックというのは、結構、修正箇所があって。
ちょうど2巻の初稿も書き始めていたので、頭がパンクしそうだった。
楽しいのには変わりはないんだけどね。

ゲラを出版社に送り返し、2巻の初稿に戻る。
大体400字詰原稿用紙200枚以内おさまるぐらいかな、と思っていたので、書くのにも寝かして読み返すのにも時間かかるなあ、早く完成させよう、と思っていたのだが。

5月3日の記事にも書いたけれど、この時点で初稿を0から書き直している。いや、どーしても冒頭が納得いかない&そこからダラダラ話が進んでしまって。

80枚から0枚に戻すのは初めてだったのだけど、なんとか間にあった。
担当さんに初稿を送って、ホッと一安心。
でも、初稿、大丈夫かなあ? おもしろいかなあ?
いや、それ以前にちゃんと読めるものになってるのかな?
不安は尽きない。

その間に、ゲラが届く。紙での修正は2回あるらしい。
でも、一回目よりもチェックする場所や修正する箇所は少なかった。

このゲラの修正作業で、私が一番、頭をつかったのは、言い変えだ。

私は「黙り込んだ」という言葉を多用する癖があり(気づかなかったけど)
それがとにかく多い!
あと、ちょっと言い回しを変えるとか、別の文章に変えるとか、そういうものがちょこちょこあり、普段つかわない部分の脳みそが仕事をした感じだ。

ゲラ(2回目)はそれほど時間がかからず、出版社に送り返した。
問題は、2巻の初稿ですよね……。

ちなみに、担当さんからのメールや、電話での打ち合わせは非常に楽しく、イラストを担当してくれた海ばたり先生の絵にかわいくて癒され、モチベーションは常に上がりまくりだった。

担当さんからのアドバイス、挿絵や表紙絵、ゲラの校正チェックなどなど、周囲が優秀すぎて、私は「私、足引っ張ってるんじゃないだろうか」という負のモードはよく発動した。

そうそう。
あとがき、3回くらい修正した。
フォロワーさん(だったかな?)のnote記事で、あとがきはよく修正をくらう、と書かれてあり、そうなんだーと思っていたけれど。
あとがきって、何気なく読んでいたけれど、予想よりも大変だったのか。

そういう感じで、初稿は思ったより大丈夫そうだったので、一安心。
担当さんと電話で打ち合わせののち、修正したものをメールで送ってもらう。
電話で担当さんから聞いたことや、実際の赤字を見ていると、どうにも申し訳ない気持ちになってくる。
初稿で提出する段階で、自分で気づけたところもあったのになーと。

今回、初稿を書き終えたあとで、時系列順にイベントを並べてから、書き直したり、何日か置いて読み返して修正したりと、普段はやらないことをやった。

ただ、それでも「ああ、そうか。ここは確かに直したほうがいい」という部分が多くて。
むしろ、普段はやらないことをやって、初稿の状態か……。
いかに自分が勢いだけで書いてきたのかを痛感した。

でも勢いって大事だし、担当さんに冒頭とテンポは良いと言ってもらえたので、勢いで書いてから、何度も何度も書き直して、それで小説になっていくんだなあと思った。

自分では、わからない事って多い。
私は応募をする時に、誰かに読んでもらうってことがすごく頼みにくくて(読んでもらうのが申し訳なくて……)
応募→落選を繰り返してきたけれど、やっぱ他の人に読んでもらうって大事だなあと思えた。

初稿の担当さんの赤字は、申し訳ないと思うと同時に、「なるほど!」ということばっかりだ。
ここで得たことを、反省して次に活かさねば!

そういうわけで、1巻の発売まで1カ月を切った。
担当さんにも、海ばたり先生にも、ポプラキミノベルの編集部の方には、非常にお世話になっているので、売れてほしいなあ。

色々な人が関り、熱意を感じて親切にしてもらって、「ああ、たくさんの人が動いてくれている」と思うと、売れたい(願望)じゃなくて、売れてください(切実)になるんだね。

出版という、貴重な体験をして、2巻を書かせてもらっていて、非常に幸福な体験をしているので、めちゃくちゃ頑張らないとな!

1巻の発売、楽しみだー。
夫と本屋めぐりする予定。

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